一貫して英語詞のギターポップを奏でてきたHomecomingsが初めて日本語詞を取り入れて発表した2018年リリースの3rdアルバム。朴訥としたフォークロックサウンドに乗るVo,畳野彩加の暖かみある歌声は、日本語で歌われることによって一層ダイレクトにリスナーの心象風景に入り込んでくるものとなっており、まるでユーミンの歌を聴いたときのような懐かしくホッとした気持ちにさせてくれる。 (C)新宿店:TANAKAMAN
タワーレコード(2019/06/06)
春待つ君にホムカミのフォークロックを。
京都発4人組ロックバンド、ホムカミの通算3rdアルバム。本作では全編が日本語詞による楽曲となっており、金延幸子の『み空』を思わせる凛とした空気感が冬の終わり~春先に聴いたらはまる最高のフォークロック作品になっている。素朴なコーラスによるイントロ(1)で始まり、(2)(3)やモータウン・ビートの(4)そしてクロージング曲(9)(10)まで、まるでロード・ムーヴィーのサウンドトラックのようにさりげなく、しかしいつの間にか口ずさんでしまうような大切な一枚になること間違いなし。
(C)新宿店:TANAKAMAN
タワーレコード(2019/02/01)
先頃話題となったヒット作、アニメーション映画『リズと青い鳥』の主題歌に抜擢されるなど、フィールドを広げて一層アクティブに活動するHomecomingsのサード・アルバム。作品ごと、タイムリーなサウンドを取り入れてきた彼女たちが、新たな試みとして日本語詞でのアルバム制作に挑戦。"生活"と"距離"をテーマにまとめ上げた本作。表現力と存在感を増したボーカルと得意技のコーラスワークが際立つ仕上がりとなっている。 (C)RS
JMD(2018/08/24)
2018年4月に公開された劇場アニメ「リズと青い鳥」で、初めて映画の主題歌を手掛けたHomecomings。3枚目となるフル・アルバムは、これまでの英語詞中心だった曲作りから一転して、日本語詞に挑戦。その影響か、ヴォーカルの雰囲気が少し変わったような気がする。前作まで以上に言葉に感情が乗っていて、歌詞とメロディーを丁寧に伝えようとしているよう。ミッドテンポの曲が多く、落ち着いていながらも、瑞々しさは失っていない。フォーキーなムードが漂うなかでストリングスやコーラスが曲に柔らかな膨らみを与え、インスト曲をインタールードのように挿みながら、アルバム全体でゆったりとした時の流れを刻んでいる。秋の夕暮れに散歩しながら口ずさみたくなるような一枚だ。
bounce (C)村尾泰郎
タワーレコード(vol.420(2018年10月25日発行号)掲載)