Hiatus Kaiyoteに続くフューチャー・ソウル・バンド。
オーストラリアはメルボルンから登場した男女混成フューチャー・ソウル・バンド、Leisure Centre(レジャー・センター)。iPhone 4のGarageBandを使って全曲の原型を作るというユニークな手法によりあえて出現させたローファイな質感とハイファイなデジタルサウンドが融合したオルタナティヴR&Bの傑作。(1)(5)(7)(8)オススメ。
(C)那覇リウボウ店:古田 真
タワーレコード(2018/11/01)
ローファイ×ハイファイなユニークサウンド。Hiatus Kaiyote並みのスケールを感じさせる音楽性。オーストラリア発バンドによるフューチャー・ソウル/オルタナティヴ・R&Bの傑作が誕生!!Hiatus Kaiyoteを生み出したメルボルンから登場した新たなR&B界の最注目バンド・Leisure Centre(レジャー・センター)。彼らのデビューアルバム『Mind Full』がこの度日本盤として3曲のボーナストラックを加え、SWEET SOUL RECORDSよりリリースされる。同バンドが「The Do Yo Thangs」名義で2016年にリリースしたEP『One Plus One』からさらにディープに、エレクトロ感も増した今作。iPhone 4のGaragebandを使って全曲の原型を作るというユニークな手法により、あえて出現させたローファイな質感がハイファイなデジタルサウンドをより際立たせる絶妙なバランス感覚を実現している。
ミニマルなビートが織りなすタイトルトラック"Mind Full"から90sの空気感を感じるダンスナンバー"Sucka"まで、バンドの代名詞的サウンドの808キックドラムや幾重にも重なり合ったシンセサイザー、揺らいだビート、タイトなヴォーカルハーモニー、さらにはニュージャックスイング感といったバンドのヴァラエティに富んだ実験的な要素を楽しむことができる。デビュー時のHiatus Kaiyoteのようなスケール感を再び感じさせ、「もしRadioheadとBell Biv Devoeが一緒にアルバムを作ったらどうなるか?」そんなワクワクする"IF"の世界をも想起させる傑作の登場だ。
発売・販売元 提供資料(2018/08/13)
オーストラリアはメルボルンの男女7人組グループによる初のフル・アルバム。同郷のハイエイタス・カイヨーテと並べることもできるフューチャー・ソウル盤だが、こちらはバンドや演奏の妙味よりも、すりガラス越しに楽曲の参照元がモヤっと透けて見えるような既聴感があっておもしろい。ネオ・フィリーなムードの"Getting To Know"や、ポップなブギー・ソウル"All I Long For"の楽しさなどで退屈しないアルバム。
bounce (C)池谷瑛子
タワーレコード(vol.419(2018年9月25日発行号)掲載)