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神も仏もありませぬ

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フォーマット 書籍
発売日 2008年11月10日
国内/輸入 国内
出版社筑摩書房
構成数 1
パッケージ仕様 文庫
SKU 9784480424938
ページ数 240

構成数 : 1枚

これはペテンか?
ありがたい
今日でなくてもいい
虹を見ながら死ね
声は腹から出せ
フツーに死ぬ
そういう事か
それは、それはね
そうならいいけど
納屋、納屋
フツーじゃない
じゃ、どうする
何も知らなかった
山のデパートホソカワ
出来ます
他人のウサギ
謎の人物「ハヤシさん」
金で買う
あとがきにかえて

  1. 1.[書籍]

いつ死んでもいい、でも今日でなくていい。
還暦を迎えた、もう人生おりたかった。けれど春のきざしの蕗のトウに感動する自分がいる。意味なく生きても人は幸せなのだ。
【解説:長嶋康郎】

呆けてしまった母の姿に、分からないからこその呆然とした実存そのものの不安と恐怖を感じ、癌になった愛猫フネの、生き物の宿命である死をそのまま受け入れている目にひるみ、その静寂さの前に恥じる。生きるって何だろう。北軽井沢の春に、腹の底から踊り狂うように嬉しくなり、土に暮らす友と語りあう。いつ死んでもいい、でも今日でなくていい。

作品の情報

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著者: 佐野洋子

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