初来日ツアーで訪れた7都市の印象を描いた『7 suenos(7つの夢)』と、家族への想いを綴った作品を中心にした『Familia(家族)』。この2枚に収められた全曲が書き下ろしの新曲であり、そのどれもがみずみずしい詩情をたたえ、深く胸に迫ります。流れるようなアルペジオを爪弾くその音色は最初の一音からキケ・シネシそのものであり、この偉大な音楽家の長い音楽人生の「頂点」としてのいまがここにあることを教えてくれます。ギター・ソロをメインに、曲ごとにサックスやチェロ、パーカッションなどを迎えるシンプルな編成と、静寂や余韻を大切にした演奏が、キケならではの美しいメロディーをさらに際立たせます。カルロス・アギーレ、そしてアルゼンチンのモダン・フォルクローレのリスナーはもちろん、パット・メセニーやエグベルト・ジスモンチなどのギタリスト、さらにはECMレーベルの諸作を愛するリスナーまで必聴です。【解説:吉本宏(bar buenos aires)】
柔らかな表情を浮かべた哲学者のような佇まい。それに対峙する野生の生き物のように優美でしなやかなギターの響き。悲しみも希望もすべてを包み込むような優しいまなざしの先にあるのは、キケ・シネシという音楽家のありのままの姿。いくつもの偶然や運命のいたずらが重なり合い生まれたこのアルバムに宿る想い。そこにはもはや何の言葉も必要ないのかもしれない。河野洋志(bar buenos aires)
フォルクローレからジャズ、クラシックまでをハイブリッドした洗練を極めた音楽性と、高度なテクニックに裏打ちされた創造性あふれる演奏で、現代アルゼンチンを代表するギター奏者として、世界的な名声を得ていたキケだが、それと裏腹に、ここ日本では知る人ぞ知る存在だった。しかし2012年のカルロス・アギーレとのデュオ・ツアーで初来日、多くの音楽ファンの前で圧倒的な演奏を披露し喝采を浴び、その評価と人気に火がついたのは記憶に新しい。
本作は「日本での日々をきっかけに、創作への情熱が、長い年月を埋めてあまりあるほどにあふれだした…」と本人が語るとおり、2012年以降に作曲された新曲のみを収録。初めての日本ツアーで訪れた7つの都市(東京/名古屋/京都/姫路/岡山/福岡/山形)の印象を描いた楽曲で構成された『7 suenos(7つの夢)』と、惜しくも2017年に亡くなった母親への、そして大切な家族への想いを綴った楽曲を中心に構成された『Familia(家族)』の2枚組・21曲収録という入魂の作品となった。
ギター・ソロをメインに、曲ごとにそれぞれサックスやチェロ、パーカッションなどを迎えるシンプルな編成と、時にダイナミックに、時に静寂や余韻を大切にした演奏が、キケならではの美しいメロディーを際立たせる。彼の目と感性を通した日本の風景や人々の情景を呼び起こすような『7 suenos』と、出逢いの喜びや深い愛情、そして哀しみや心の平安といった感情が胸を衝く『Familia』。その2枚に、キケ・シネシの音楽人生の頂点としてのいま、その全てが収められている。
発売・販売元 提供資料(2018/07/27)