2017年末にニュー・アルバム『エヴリ・カントリーズ・サン』をリリースし、キャリア史上最高位となる全英6位を獲得したモグワイ。アルバム毎に常に新しいロックの在り方を提示し、変化し続ける彼らがSF映画『KIN』のオリジナル・サウンドトラックをリリース!海外ではこの夏公開予定の本映画には、ジャック・レイナー、ジェイムズ・フランコ、ゾーイ・クラヴィッツ等が出演しており、『ダブル/フェイス(2017年作品)』を製作した双子の兄弟ジョナサンとジョシュ・ベイカーが映画監督を務めている。
これまでにモグワイはフランスのサッカー選手ジネディーヌ・ジダンのドキュメンタリー『ジダン 神が愛した男』やBBCにて放送されたマーク・カズンズ監督によるドキュメンタリー『Atomic: Living In Dread and Promise』のサウンドトラックを手掛けている。また、レオナルド・ディカプリオ主演のドキュメンタリー『地球が壊れる前に(原題:ビフォア・ザ・フラッド)』のサウンドトラックには、ナイン・インチ・ネイルズのトレント・レズナー&アティカス・ロスと共に参加している。モグワイにとって長編映画のサウンドトラックを手がけるのはこれが初めてとなる。バンドの中心人物であるスチュアートは本作について以下のようにコメントしている。
「ジョナサンとジョシュ・ベイカーの手掛ける映画『キン』用のサウンド・トラック制作を依頼され、僕らはとても興奮しました。これまでに僕らが行ってきたこととは全く異なるプロジェクトに携わり、自分たちの音楽が新しい環境でどのようにフィットするか目撃することはとても素晴らしい経験でした。映画の中で使用されている音楽は、モグワイがこれまでに作った楽曲の中でも僕のお気に入りの1つです。みんなに聴いてもらうのが楽しみです。」
本作はピアノを中心とした「Eli's Theme」で幕をあける。アンビエント調の楽曲からシンセなどエレクトロニックな要素を導入した近未来的なサウンドのもの、そしてラウドなギター・ロックまでモグワイの豊かな表現力を堪能できる1枚に仕上がっている。
発売・販売元 提供資料(2018/07/02)
モグワイにとって初となる長編映画のサントラ盤。双子のジョナサン&ジョシュ・ベイカーがメガホンを取ったSFアクション・スリラーで描かれる、地球外生命体/ギャング/政府との戦い、家族の絆といった要素を、アンビエントなピアノ音や不穏なギター・ノイズを交え、スペイシーなエレクトロニカ~ポスト・ロックで盛り上げていく。彼ららしいビッグ・スケールなサウンドスケープに、聴いた後もしばらく放心状態だ。
bounce (C)柴田かずえ
タワーレコード(vol.419(2018年9月25日発行号)掲載)