タイ/イサーン音楽のトリッピーで祝祭的なグルーヴが渦巻く名盤。
DJユニットSoi48の活動や映画「バンコクナイツ」などにより、徐々に注目を集めるタイ/イサーン音楽。その「バンコクナイツ」劇中にて、タイの伝統的な楽器であるピン(3弦ギター)を電気化したピン・プユラックが爆音で登場し衝撃的なサウンドを響かせていましたが、何と日本でも、ケーン(タイ伝統の竹で出来た笛)+電気ピン・スタイルのバンドが出現。その名も「Monaural mini plug」。タイでは冠婚葬祭などの時に演奏される音楽というだけあって、とにかく電気ピンの独特の音色に上げられる祝祭ミュージック。クセになります。 (C)吉祥寺店:狩野 卓永
タワーレコード(2018/08/31)
ケーン(竹でできたリード楽器)やピン(独特のスケールで鳴る3弦ギター)など現地で購入した楽器を使用し、タイ東北部・イサーン地方の伝統音楽"モーラム"を演奏する本格派、Monaural mini plug。 彼らは"爆音映画祭2018特集タイ イサーンVOL.2"@WWWや、stillichimiya復活祭"KAMIKANE3000"など、その独特の音色とグルーヴで「よくわからないけど踊れる!」と会場を次々にトリップさせてきた。坂本慎太郎をはじめ多くの音楽好きがタイ音楽のおもしろさを公言する今。初の全国(全世界?!)流通盤となる今作では、ミックス/マスタリングにstillichimiyaのYoung-Gを起用。映画『バンコクナイツ』に楽曲提供や録音で参加し、タイ現地で音楽を収集・研究するYoung-Gのremixは、タイのみで流行っている現行ぶっ飛びダンスチューンの"Saiyor"仕様! (C)RS
JMD(2018/06/29)
タイの弦楽器・電気ピンをリードに据え、かの地の現行バンドのスタイルで活動する4人組+αによる初作。スカスカだけどグルーヴィーなボトムに、チープに歪んだピンやタイ版の笙=ケーンによるドローンが絡むサウンドには、辺境サイケの如くビザールな手触りと猥雑な人懐っこさが感じられる。特にジャーマン・プログレばりの長尺チューンが圧巻だ。ミックスとマスタリングを担ったYoung-Gによるリミックスも。
bounce (C)澤田大輔
タワーレコード(vol.418(2018年8月25日発行号)掲載)