| フォーマット | UHQCD |
| 発売日 | 2018年08月22日 |
| 国内/輸入 | 国内 |
| レーベル | Columbia |
| 構成数 | 1 |
| パッケージ仕様 | - |
| 規格品番 | COCQ-85429 |
| SKU | 4549767048017 |
構成数 : 1枚
合計収録時間 : 01:17:50
【曲目】
マーラー:交響曲第7番《夜の歌》
【演奏】
エリアフ・インバル(指揮)
フランクフルト放送交響楽団
【録音】
1986年5月14~17日 フランクフルト、アルテ・オーパー

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私がこの曲を初めて聴いたのはクレンペラーが録音したレコードだった。
そしてすぐこの曲が好きになった。1楽章の途中でハープ?の伴奏に乗って曲がカタルシスに展開してゆくところが絶妙にうまい。こういうところの展開がマーラーはほんとうに上手でほかの作曲家が真似できないところだと私は思っている。暗い人生が明るい人生に転調してゆくような、そんな希望をマーラーの音楽はいつも「私」に与えてくれる。こういう「人生まるごと」音楽にしてしまうような音楽はほかのひとにはできないだろうなあと思う。まるで人生を聴いているような音楽。
クレンペラーは苦労の塊のような人生を送ったひとである。その思いを全部最晩年のこの録音にぶち込んだのかもしれない。「復活」もクレンペラーの人生と重ね合わせて慰められ愛奏曲になっていったに違いない。録音も名演も多い。
ところでここは、インバルのマラ7の話だった。私は来日の折、インバル・フランクフルト響で「巨人」を聴いた。それはそれはどんどん盛り上がって終盤を迎えるといういう素晴らしい実演だった。やっぱりこれはレコードには入りきらないと実感した。
それで前からゴールドディスクの全集を持っていたが、新たにこのCDを買い足してマラ7を聴いてみたのである。マラ7はクレンペラーでと頑なに決めていたのだが、このインバル盤、すこぶる「よい」のである。さすがたくさんの賞をもらっているだけのことはある。音質もコロンビアとヘッセン放送とのPCM共同制作だけあってすこぶるよい。その後の都響との新録音もいくつか聴いたが演奏の完成度ではフランクフルトとの旧録の方に軍配が上がるような気がする。いわゆる「見通し」がいいのである。インバルのマラ7を聴きながら「フムフム」と納得しながら2度聴いた。それからまた同じマラ7をクレンペラー盤でも聴いた。音が固いような気がした。また、インバル盤ではクレンペラー盤では聴き取れない音が鳴っているような気がして新しい発見があった。4楽章の「夜曲Ⅱ」もインバルの方が「優しく」聴こえる。
長年お世話になったクレンペラー盤であるが、これからはインバル盤の方を多く聴くかもしれない。
これを機に昔散発的にしか聴いてこなかったインバル盤マーラー全集を聴いてみたくなった。