現在世界中のコレクターが熱い眼差しを注ぐ1970年代~80年代の国産ジャズ・アンビエント作品の中でも最高峰にして最難関のアルバムとして高く評価され、同時に権利関係の問題でリイシューが不可能とされた濱瀬元彦の1986年の幻の名盤『インタグリオ』が30年以上の時を超えて濱瀬自身の熱い情熱の元、再レコーディング!原曲の世界観を壊すこと無くより高いレベルへアップデートされた未来のクラッシックスに成りうるであろう傑作が完成!
70年台後半より清水靖晃、鈴木勲等と活動し、多くのセッション作品を残し、ジャコパストリアスが来日した際には会いたいと指名されるほど高く評価されたベース奏者。
その後、80年台半ばまで表舞台からは遠ざかり、"消えたベーシスト"と呼ばれたが、喜太郎等のリリースで知られるshi zenからリリースされたファーストアルバム"intaglio"でシーンへカムバックする。
ジャズも現代音楽も飲み込んだ独自のエレクトリックミュージックは、現在の国産ニューエイジの世界的な人気の中でも最高峰にして最難関のアルバムとして高く評価され高額で取引されている。
原盤権利の問題でリイシューに至らなかった本作は、濱瀬自身の熱い情熱の元、再レコーディングを行い、原曲の世界観を壊すこと無くより高いレベルへアップデートされた未来のクラッシックスに成りうるであろう傑作に仕上がっている。
発売・販売元 提供資料(2018/07/05)
鈴木勲作品や清水靖晃らとのJAZZで知られるフレットレスベースの鬼才、近年では菊地成孔を迎えたThe E.L.F. ENSEMBLEでのハイパーな音の衝撃を受けた人も多いだろう。ソロ名義で80年代に打ち込みと自身のベースをフィーチャーした作品を数枚ニューエイジ系のレーベルから出したものが日本のミニマル/アンビエント再評価の文脈で海外からの注目も浴びる。その内、本作同タイトルの86年作が、残念ながら権利上の問題で再発が難しい中、本人が再録音するという粋な計らい。独特の浮遊感はオリジナルのまま、音の解像度が増して、その不思議な魅力の世界により没頭できる。
intoxicate (C)片切真吾
タワーレコード(vol.135(2018年8月20日発行号)掲載)