1972年に公開された映画『Super Fly』は、麻薬ディーラーとブラックコミュニティーを中心に描かれた映画であり、当時の全米興行収入成績において『The Godfather』を上回り、その年に公開された映画の中で興行収入3位を記録したブラックスプロイテーションの代表的な作品だ。オリジナルサウンドトラックはCurtis Mayfieldが手掛けたが名サウンドトラックとして知られているが、今作の2018年アップデート版『SUPERFLY』は、2017年2月に『FUTURE』と『HNDRXX』の2作を2週連続でリリースし、2週連続で全米アルバム・チャート初登場1位を制するという史上初の快挙を記録した人気ラッパー/シンガーのFutureが全面監修。Futureは現代アップデート版映画の共同プロデューサーの一人としてもクレジットされており、Kendrick Lamarがサウンドトラックを手掛けたことでも話題となった大ヒット映画『Black Panther』に続く、注目のサウンドトラック界への参加となる。映画の主演は人気若手俳優のTrevor Jacksonが務め、OutkastのBig BoiやRick Rossなども出演しており、サウンドトラックにはKhalid、H.E.R.、21 Savage、PARTYNEXTDOOR、Young Thug、Lil Wayne、MiguelなどFutureが信頼する豪華アーティストが多数参加。Futureは現在、2015年に発表した『DS2』から『HNDRXX』まで5作連続で全米アルバム・チャート1位を制し、全米で絶対的影響を誇っている。そんな彼が全面監修している今作に大きな注目が集まる。映
発売・販売元 提供資料(2018/06/13)
Rolling Stone - 3 stars out of 5 -- "[T]his album, which Future studded with guests like Lil Wayne, Miguel, 21 Savage and H.E.R., has plenty of good moments."
Rovi
フューチャーの変則的な新作はリメイク版「スーパーフライ」のサントラも兼ねた一枚。親戚のオーガナイズド・ノイズがリメイク版「シャフト」のサントラに関わっていたことも思い出されるなか、スリーピー・ブラウンの歌うカーティス風の"If You Want It"が濃密な空気の薫るいきなりのベスト曲。ヤング・サグらを招いたブルージーなフューチャー主導曲を中心に、ミゲルの単独曲やカリード×H.E.R.のコラボもいい塩梅で並ぶ佳作。
bounce (C)出嶌孝次
タワーレコード(vol.417(2018年7月25日発行号)掲載)