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フォーマット |
書籍 |
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構成数 |
1 |
国内/輸入 |
国内 |
パッケージ仕様 |
- |
発売日 |
2018年05月28日 |
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規格品番 |
- |
レーベル |
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ISBN |
9784140817414 |
◎はじめに
(本書より引用)
本が好きで、2003年、新卒で入社した会社を2ヶ月で辞めて、フリーターになった。なんとか本の仕事で食べていけないかと考えていた。今年は2018年なので、それから一五年が経ったことになる。
いまは東京・下北沢で「本屋B&B」という四五坪の新刊書店を経営している。「B&B」というのは「BOOKS & BEER」の略で、店内でビールを飲むことができる。また、毎日イベントを開催していて、平日は毎夜、土日祝は昼と夜の2回、さまざまなゲストを招いて、平均で五〇人、最大で一〇〇人ほどの人たちが集まる。
自分の店以外にも、「NUMABOOKS」という屋号、「ブック・コーディネーター」という肩書で、本と人との出会いをつくる、さまざまな仕事をしている。一五年前のぼくにしてみれば、たいそう幸運なことだ。行政からあらゆる業種の民間企業まで、本に関する稀有な相談事が、主に業界の外側からやってくるようになった。新刊書店の経営者で、古本屋の社外取締役でもあり、昨年には出版社もはじめたので、内側の事情も複数の角度から痛感できるようになった。ときにプレッシャーに押し潰されそうになりながらも、携わらせてもらえることが増えていくのは、個人的にも大きな喜びとなっている。
本書は、本の仕事をしながら、本屋についてこの一五年間にわたってぼくが調べ、考えてきたことを、いま、本と本屋を愛する人たちに伝えておきたいと思って書いた本だ。
昔ながらの本屋がきびしい。背景にはもちろんインターネットとスマートフォンがある。一方で、小さな本屋をはじめる人が増えている。これは日本特有の現象ではなく、どうやら世界中の、特に読書人口が多い先進国では共通する流れのようだ。必ずしも儲かりはしない。けれど、本を愛する人が、本を愛する人のために開く。そこには大抵、これからの時代に継続していくための、従来の本屋にはない新しいアイデアがある。
本書はそのような、これからの小さな本屋像について知りたい、考えたいという人に向けて書いている。紹介している事例は日本国内のものが中心だが、隣国の韓国や台湾のことにも少しだけふれた。日本語で書いてはいるが、前提とする状況が似ている国の、世界中の同志たちに役立つ本にすることを目指した(翻訳版が出ればだけれど)。
(中略)
不十分であっても、見渡せる地図が、立ち戻れる教科書があるべきだ。若輩者が畏れながらも目指したのは、そういう本だ。
構成数 | 1枚
-
1.[書籍]
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