スウェーデンを代表するプログレッシブ・ロックバンドであるザ・フラワー・キングス、さらにトランスアトランティックでも活動するロイネ・ストルト。彼が温めてきた"斬新な方向性と才能を融合させたアートロック・バンド"というアイデアをカタチにしたのが、ザ・シー・ウィズインである。
メンバーに名を連ねる超強力布陣は、ベーシストにロイネと同じくフラワー・キングスのメンバーで、カーマカニックでもおなじみのヨナス・レインゴールド。イエスやミート・ローフのツアーに参加しているアメリカ人キーボード奏者、トム・ブリスリン。数々のバンド、プロジェクトのメンバーとして、さらにポール・ギルバート、ジョー・サトリアーニの作品に参加してきた凄腕ドイツ人ドラマー、マルコ・ミネマン。ヴォーカルには、幅広い音域を操りダイナミックなヴォーカリゼーションを聴かせるペイン・オヴ・サルヴェイションのダニエル・ギルデンロウ。プログレ・ファンを唸らせるマエストロたちが各々の能力を存分に発揮している。
今作『The Sea Within』は、居住エリアがバラバラのメンバーが集結する場所としてロンドンのリヴィングストン・スタジオを選択し、半年の制作期間を経て完成を迎えた。
「多くの人たちが今作をどう表現するのか質問してくると思う。しかし、それを言葉で表現することは不可能に近い。強いて言うならば"ザ・シー・ウィズインの音"ができた。プログレ、ジャズ、クラシック、ヘヴィ・ロック、フォーク、パンク、エレクトロニカ、そしてポップに至るまで私たちの音楽的嗜好は多岐にわたっている。その全てのバックグラウンドが上手く融合したサウンドに仕上がっているよ」というロイネの発言通り、メンバーの個性が絶妙のバランスでまとめ上げられた、デビュー作とは思えない作品が誕生した。
更に、アルバムには多彩なゲスト・ミュージシャンが参加している。ツアー・メンバーとしてバンドに関わっていくフライング・カラーズ、アルファ・レヴのケイシー・マクファーソン(Vo)、さらにドリーム・シアターのジョーダン・ルーデス(Pf)、スティーヴ・ハケットのバンドメンバーであるロブ・タウンゼント(Sax)、そして極め付きはイエスの伝説ジョン・アンダーソン(Vo)という錚々たるメンツが傑作完成の祝杯をあげている。
発売・販売元 提供資料(2018/05/11)
現代プログレをリードするインサイド・アウトから、サンズ・オブ・アポロに続く強力ユニットがデビュー! フラワー・キングスやアリストクラッツのメンバーによるこの実力派4人組は、〈シンフォニック・メタル化したピンク・フロイド〉と表現すべき格調高いサウンドが持ち味。イエスのジョン・アンダーソンやドリーム・シアターのジョーダン・ルーデスらゲストの顔ぶれも凄まじく、こんなの平伏すしかないよな!
bounce (C)山口晃司
タワーレコード(vol.417(2018年7月25日発行号)掲載)