| フォーマット | CDアルバム |
| 発売日 | 1997年11月01日 |
| 国内/輸入 | 国内 |
| レーベル | Arista |
| 構成数 | 1 |
| パッケージ仕様 | - |
| 規格品番 | BVCA-736 |
| SKU | 4988017074459 |
構成数 : 1枚
合計収録時間 : 00:52:33

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平和と騒音 peace and noise をともに抱えて僕たちは生きるが、
練達したヨガの瞑想者は、諸々の騒音を追い払おうと執着するのではなくむしろ耳に入って来るがままに騒音を聴き、その種々の騒音を聴いている自分の刻々の心の動きに意識を集中し客観視することで、一心不乱な深い平和な瞑想に入ってゆく。
脳髄 brain に立ち籠める濃霧 fog をやみくもに晴らそうとせず、そのもやもやとその推移をひたすら見つめつづけ、そうやって見つめつづけている己、日々死滅しつつ日々蘇生し想起しつづけている己をも観察しつづけ微細部まで把握し魂にメモしつづけること。
パティ・スミスを聴いていつも思うのは、パンクが死んでもパティ・スミスは生き延びるだろう、ロックが死んでもパティ・スミスは生き延びるだろう、音楽が死んでもパティ・スミスは生き延びるだろう、芸術すら死んでもパティ・スミスはそれでもなお生き延びるだろう、まるで聖なる不可侵なる呪文 mantra のように、と。
パンクであろう、ロックであろう、音楽であろう、芸術であろうと執着しても、それはもはやパンクではない、ロックではない、音楽ではない、芸術ではない。パンクから解放されようとして、ロックから解放されようとして、音楽から解放されようとして、芸術から解放されようとして時々刻々の生と死の波のまにまにただ己を行為させること、常に流動明滅生起消沈代謝して一瞬もやむことのない、天地における、運命のさなかにおける超克のパフォーマンスに徹し没し呈し刻し献ずることが、パンクであり、ロックであり、音楽であり、芸術なのであって。