| フォーマット | Blu-ray Disc |
| 発売日 | 2018年07月27日 |
| 国内/輸入 | 国内 |
| レーベル | IVC |
| 構成数 | 1 |
| パッケージ仕様 | - |
| 規格品番 | IVBD-6130 |
| SKU | 4933672251851 |
構成数 : 1枚
合計収録時間 : 02:09:00
廉価版で再発売!
巨匠ルキーノ・ヴィスコンティ、最後の傑作!ガブリエーレ・ダヌンツィオの「薔薇小説」三部作のひとつ『罪なき者』を映像化!「この世に存在する無垢なもの」というテーマをもとに耽美的、そして官能的に描いたヴィスコンティの遺作。
主演は『流されて・・・』『セブン・ビューティーズ』他、近年アメリカでも活躍するジャンカルロ・ジャンニー二、『毛皮のビーナス』『青い体験』などで一世を風靡したラウラ・アントネッリ、『スキャナーズ』のジェニファー・オニール。
脚本は『山猫』『若者のすべて』など、これまでのヴィスコンティ作品を手掛けてきたスーゾ・チェッキ・ダミーコ、撮影は『ベニスに死す』『地獄に堕ちた勇者ども』のパスクァリーノ・デ・サンティス、音楽は『ルートヴィッヒ/神々の黄昏』のフランコ・マンニーノと"ヴィスコンティ組"が脇を固める。
心臓発作による左半身麻痺状態で車椅子に乗りながら、時にはベットで横になりながら完成させた執念と入魂の一作。愛憎に満ち、それによって引き裂かれ破滅していく人々を絢爛な映像によって描くメロドラマである。

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ヴィスコンティ監督の音楽の造詣の深さは、貴族の教養ゆえと思っていたのは、私が門外漢で知識不足だったからで、マリア・カラスはヴィスコンティ監督に教えてもらったと語り(『The Callas Converpations』)、尊父はスカラ座役員だった。
本作品の印象は、衝撃的な心理的残酷さだった。冒頭部にある、正妻に浮気を認めさせるための主人公の告知のような会話。今では「手放したくない妹のようだ」とか言ってるけど、何なのか。いつものように平静を保つ正妻だが、やはり破綻は睡眠薬の過剰摂取の身体症状となって表れる。
両親共に文学部卒でも、私などは正妻の立場に感情移入して白けると、ダヌンツォ作品だろうが耽美小説でも、正妻を口説き直す夫も、ただ理屈っぽいだけである。破調の美しさで、非常に叙情的で素晴らしい場面なのだが。自業自得なのに、何を言ってるのかと、終始、読解が今一つ芳しくなくなる。残酷で捻れていく夫婦の気持ちの交錯、残酷の連鎖の結末。
映像は、叙情詩の美を湛え、ヴィスコンティ監督の真骨頂。是非、一見だけでなく、繰り返し鑑賞することをおすすめする。衣装の格調高い趣味の良さが心に沁み入る。選ばれ活けられた花々が一際美しい。
ルキノ・ヴィスコンティLuchino Viscontiの誕生日(1906年11月2日)に。