前作『ピュア・コメディ』から14か月。現代最高峰のシンガー・ソングライター、ファーザー・ジョン・ミスティーの通算4枚目のアルバム。 (C)RS
JMD(2018/06/21)
全米/全英でトップ10ヒットを記録しグラミー賞のベスト・オルタナティヴ・ミュージック・アルバムにもノミネートされた前作『Pure Comedy』から14か月、Father John Mistyの4枚目のアルバム『God's Favorite Customer』が完成した。アルバムは2018年6月1日、全世界で同時発売される。
『God's Favorite Customer』に収録された楽曲の大半は2016年の夏から2017年の冬にニューヨークで書かれた。"悲痛の眩暈"と"自由という躁病痛"による板挟みの経験を反映したこのアルバムは、Josh Tillmanのソングライティングのほろ苦さや率直性を、不条理な物に対しての彼のウイットや嗜好を犠牲にすることなく明示している。アルバムはJosh Tillman自身によりプロデュースされ、FoxygenのJonathan Rado、Dave Cerminara(Jonathan Wilson, Foster the People, Conor Oberst)、Trevor Spencer(Father John Misty)によってレコーディングされた。また、The Haxan CloakやNatalie Mering(Weyes Blood)、長年のコラボレーターであるJonathan Wilson、そしてFather John Mistyのツアー・バンドがコントリビューターとしてフィーチャーされている。
発売・販売元 提供資料(2018/04/25)
天井知らずに評価を上げていくファーザー・ジョン・ミスティ。ジョナサン・ラドーが共同プロデュースし、ツアー・メンバーもレコーディング参加したこの4作目は、いままでと比べてシンプルなバンド・サウンドが前に出ていて、エルトン・ジョンの初期作を比較対象に挙げたくなるような出来。〈自由という躁病痛〉や〈悲痛の眩暈〉など歌詞のテーマは相変わらず小難しいが、全体的に聴きやすいし、歌声も伸びやかで良い。
bounce (C)赤瀧洋二
タワーレコード(vol.415(2018年5月25日発行号)掲載)