| フォーマット | CDアルバム |
| 発売日 | 2018年06月07日 |
| 国内/輸入 | 国内 |
| レーベル | ALM Records |
| 構成数 | 1 |
| パッケージ仕様 | - |
| 規格品番 | ALCD-1176 |
| SKU | 4530835112082 |
構成数 : 1枚
合計収録時間 : 01:13:02
【曲目】
モーツァルト:クラヴィーア(ピアノ)協奏曲第15番変ロ長調 K.450
J.C.バッハ:クラヴィーア協奏曲ニ長調 Op.13-2
モーツァルト:クラヴィーア(ピアノ)協奏曲第27番変ロ長調 K.595
【演奏】
小倉貴久子(フォルテピアノ)
ピリオド楽器による室内オーケストラ:桐山建志(コンサートマスター)・天野寿彦・廣海史帆・原田 陽・山内彩香(ヴァイオリン)、
成田 寛・丸山 韶(ヴィオラ)、
山本 徹(チェロ)、
小室昌広(コントラバス)、
前田りり子・塚田 聡(フルート)、
三宮正満・荒井 豪(オーボエ)、
岡本正之・安本久男(ファゴット)、
塚田 聡・大森啓史(ホルン)
【録音】
2017年11月3日、第一生命ホール(ライヴ録音)

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小倉貴久子さんと 彼女が集めた日本人の古楽器オーケストラ。そのライヴ録音のCD。私は演奏会で実演を聴いています。
フォルテピアノは ヴァルターのレプリカで オーケストラは左手が弦楽器、右手に管楽器という配置です。
モーツァルト:クラヴィーア協奏曲 第15番
第1楽章の冒頭から 管楽器と弦楽器の音色の対比が鮮やか。弦と管を左右に分けた配置が効果的。
穏やかな第2楽章は華麗なフォルテピアノの流れが絶品。モーツァルトの装飾はロマン派への架け橋に向かっているのが感じられます。
第3楽章は映画『アマデウス』の中のBGMで使われて有名に。6/8拍子ですが 狩の勇猛さとは対極の、しずかな揺らぎが心地好い音楽づくり。ここではフルートの清楚な響きが素敵でした。
J.Ch.バッハ:クラヴィーア協奏曲
第1楽章の冒頭の主題の逆符点のスコットランドを思わせるリズムで一気に魅了されます。リズムの明瞭な古典的な演奏。旋律に耳が持っていかれる傾向の曲なので、これは効果的でした。
スコットランド民謡を引用した第2楽章。オケが加わるところでの弦との対話、響きが美しい。フォルテピアノの雅な音色が美しく、それをひっそりと支えるヴァイオリンの優しい響きが絶品。
可愛いロンドの第3楽章。オケとの掛け合いがしっかりと感じられる、立体的な音楽。
特筆すべきは、ナチュラルホルンとオーボエの安定した演奏。これは最後まで 感服の演奏が聴けました。
モーツァルト:クラヴィーア協奏曲 第27番
小編成のオケによる協奏曲。この大きさのオケだとフォルテピアノの音がしっかりとした存在感で聴けるのがいい。唯一、私が残念に思えたのは、オケの配置でヴァイオリンが下手にまとまったこと。15番では良かったのですが、この作品では第1ヴァイオリンと第2ヴァイオリンとの掛け合いが 十分に生かされなかったように思えました。
しかしフォルテピアノによるこの協奏曲の響きは、絶品。第1楽章冒頭のビブラートなしのガット弦の響きで魅了。古楽好きの私には至福の30分となりました。
古典派の協奏曲をフォルテピアノでの入門に最適です。
フォルテピアノが好きな方はもちろん、モーツァルトの協奏曲の好きな方にもぜひ 聴いて欲しいアルバムです!