メガデスの記念すべきデビュー・アルバム『キリング・イズ・マイ・ビジネス』(1985年)が、完全なる新ミックスと新ジャケットをまとった『キリング・イズ・マイ・ビジネス ーザ・ファイナル・キルー』として再リリースされることが決定した。
デビュー直前でメタリカを解雇されたデイヴ・ムステイン(G)が、彼らを見返すことを決意し結成したメガデス。1985年に見事デビューを果たしたものの、インディーズ・レーベルでレコーディング予算が少なかったにもかかわらず予算の半分をドラッグに使い込んでしまったため、『キリング・イズ・マイ・ビジネス』オリジナル盤は、その凶暴なまでに凄まじいパフォーマンスにそぐわないサウンド・クオリティとなっていた。またジャケットもメンバーが希望したイラスト・デザインが採用されず、代わりにチープなスカル・オブジェ写真になってしまったため、長年バンドが不満を募らせていたことはファンの間では有名な話だ。その後、商業的にも大成功を収めヘヴィ・メタル界のトップに立った彼らは、活動停止中の2002年に念願の再ミックスを行ない、ジャケットも当初バンドが意図したものに限りなく近いイラストを採用した形でリイシューを実現させている。今年バンド結成35周年という節目を迎え、2002年版以上の圧倒的なアップグレード・ミックス&新マスタリングによって理想の音像に仕上げ、アートワークもゼロから作り直したのが今回のデラックス・リイシューである。
特筆すべきは、過去のミックスにはない音源パーツが本作のミックス・エンジニアであるマーク・ルイス(トリヴィアム、デス・エンジェル、デヴィルドライヴァー、ホワイ【ニュースリリース】メガデス史上最も凶暴なファースト・アルバムが新ミックス、新ジャケットのデラックス仕様で発売!未発表ライヴ音源7曲含む10曲追加収録。トチャペルなど)によって発見され本作で採用されていることだ。また、かつて著作者から「卑猥すぎる」とクレームが入ったことで発売後のプレスから収録を外され、2002年版で再収録されたものの"ピー音"連発だったいわくつきの改編カヴァー曲『ディーズ・ブーツ』が完全なる新録ヴォーカルで("ピー音"無し)再収録されている点や、2002年版イラスト・ジャケットを基に精巧な"彫刻"ヴァージョンへと昇華させた再改訂ジャケット、さらに初期のフライヤーや秘蔵写真がパッケージ内にコラージュされるなど、35周年イヤーにふさわしいデラックス仕様となっている。とにかく本編8曲の新ミックス・サウンドは強烈の一言。彼らの新作でグラミー受賞作『ディストピア』(2016年)と並べて聴いても遜色のないレンジ感を持ったド迫力な現代メタル・サウンドに仕上がっているのだ。また、2002年版にもボーナス収録された1984年のデモ音源3曲(「メカニックス」はメタリカの「ザ・フォー・ホースメン」の元デモ)の新リマスターに加え、デイヴ・ムステインが自宅の屋根裏から発掘したVHSテープより、初出となる86年~90年の貴重なライヴ音源7曲が追加収録されるなど、「史上最高のスラッシュ・メタル・デビュー・アルバム」(VH1 - 米TV局)として世界中のメタル・ファンから絶大な支持を得てきた名盤が、33年の時を経てついに理想的かつ究極の最終形となって蘇った。
発売・販売元 提供資料(2018/04/13)
Q - 3 stars out of 5 - "...Their debut has withstood the ensuing 15 years suprisingly well. Mustaine's vocals and bitter lyrics still sound fresh, and the nimble fretwork could still inspire an outbreak of air guitar..."
Rovi
After his exit from Metallica, Dave Mustaine regrouped with his own band on this debut album, accentuating his own chaotic, driving rhythm guitar work and careening, lightning-fast solos. The music here is as raw as Megadeth gets, and that can be both good and bad -- Megadeth's later precise, complex riffing and composition aren't completely developed, but the music is performed with a great deal of energy, while Mustaine's vocals (never his strong point) are amateurish at best. Highlights include a retooled version of Nancy Sinatra's "Boots" and "Mechanix," a Mustaine composition written with Metallica, which turned into the latter's "The Four Horsemen." [A 2018 deluxe reissue, Killing Is My Business and Business Is Good: The Final Kill, featured a remastered edition of the original album, as well as live cuts recorded in London, England, Denver, Colorado, and Bochum, Germany between 1986 and 1990. A three-track demo from 1984 and rare cover "These Boots" are also included.] ~ Steve Huey|
Rovi