KID FRESINO、3年振りとなるフルアルバム『ai qing』。2017年1月に限定リリースしたEP『Salve』に続き、本作のディレクションを本人が手掛け、三浦淳悟(bass / ペトロールズ)、 佐藤優介 (keyboard)、斎藤拓郎(guitar / Yasei Collective)、石若駿(drum)、小林うてな(steelpan, Chorus)というバンド編成で制作した楽曲を中心に、BACHLOGIC、Seiho、ケンモチヒデフミ、VaVaをプロデューサーに迎えたトラックに加え、セルフプロデュース曲も収録。フィーチャリング・アーティストとして、JJJ、C.O.S.A.、Campanella、5lack、ISSUGI、鎮座DOPENESS、ゆるふわギャングのNENEとRyugo Ishidaが参加。
発売・販売元 提供資料(2018/11/22)
KID FRESINO、待望のフル・アルバム。 (C)RS
JMD(2018/08/26)
一曲ごとに〈次はどんなのが出てくるのだろう?〉とこれほどまでにワクワクする聴取体験はなかなかできるものではない。ひとりのパートナーのみに使える〈愛情〉を意味する中国語をタイトルにあしらった、3年ぶりのフル・アルバム。バンドサウンドを取り入れたEP『Salve』の流れを延長・拡大したもので、スティールパンの音響がユニークなアンサンブルとシニカルでテクニカルなラップのスリリングかつ有機的な絡みが聴ける冒頭の"Coincidence"からぶっ飛ばされる。生演奏だけでなくトラックものも同居しており、さらには豪華絢爛な客演陣の輝きもまばゆいばかりで(マジでマジで全員気合いが漲りまくっている)、それをとっ散らかることなく一枚に美しくまとめあげているのもまた凄まじい。問答無用の大傑作。
bounce (C)南波一海
タワーレコード(vol.421(2018年11月25日発行号)掲載)