ビートの魔術師、Dabrye(ダブリー)が超豪華メンツをフィーチャーした新作にして三部作シリーズの最終章『スリー/スリー』をリリース!ゴーストフェイス・キラー(ウータン・クラン)、ドゥーム、ギルティー・シンプソン、ダニー・ブラウン、Shigeto等が参加したヒップホップ・アルバム!
2000年代後初頭からエレクトロニカ/ブレイクビーツ・シーンを牽引し続けてきたビートの魔術師、ダブリーが新作にして三部作シリーズの最終章『スリー/スリー』をリリースする。2001年に発表した1作目『ワン/スリー』は当時のエレクトロニカ~ブレイクビーツ・シーンの金字塔となった珠玉のインストゥルメンタル作品。2作目『トゥー/スリー』ではジェイ・ディー(J・ディラ)をはじめとする人気ヒップホップ・アーティストをフィーチャしたエレクトロニックとヒップホップが融合した画期的な内容となった。前作から12年の歳月を経てリリースされる本作はウータン・クランからゴーストフェイス・キラーを始め、インディー・シーンでカリスマ的人気を誇るドゥームやロック・マルシアーノ、デトロイト勢からは今やエミネムとも共演を果たしているダニー・ブラウンから、ギルティー・シンプソン、クリア・ソウル・フォースズ、クエール・クリスといった人気ラッパー、そして人気トラックメイカー/ドラマーのShigeto等が参加した至高のヒップホップ・アルバムとなっている。リリースレーベルはデビュー当時から在籍し、現在ではティコやスクール・オブ・セヴン・ベルズといった人気アーティストを輩出しているGhostly International。
発売・販売元 提供資料(2018/02/19)
『One/Three』(2001年)、『Two/Three』(2006年)を発表したきり、ダブリーとしての動きはほぼ途絶えていたタッド・マリニックス。その後はJTCなどの諸名義を用いつつ本道にあたるテクノ/ハウス路線に立ち戻っていた彼だが、ここにきて12年ぶりに3部作の完結編を投下した。かつて〈ヒップホップmeetsエレクトロニカ〉とも形容されたグリッチ・ホップ作法が(ちょうど彼と入れ替わるように台頭した)フライング・ロータスらを通過した現代の耳にどう響くかは知らんけど、ギルティ・シンプソンやファット・キャットらデトロイト勢からGFK、ドゥーム、ジョンウェインといった明快な声が電子迷宮で蠢く様子は、往年のアンダーグラウンドな薫りを届けてくれるものだ。マスタリングがダディ・ケヴというのも完璧。
bounce (C)轟ひろみ
タワーレコード(vol.414(2018年4月25日発行号)掲載)