| フォーマット | Blu-ray Disc |
| 発売日 | 2018年03月21日 |
| 国内/輸入 | 国内 |
| レーベル | アネック |
| 構成数 | 1 |
| パッケージ仕様 | - |
| 規格品番 | ANRM-22158B |
| SKU | 4560292377564 |
構成数 : 1枚
合計収録時間 : 02:02:00
愛を見失った夫婦の孤独と虚しさ、かみ合わない感情。二人は愛を取り戻すことができるのか。アントニオーニ監督の不朽の名作!
「どんな条件でもいい。女優として一度はアントニオーニ監督の映画に主役を演じてみたい」かねてからの念願を果たしたジャンヌ・モローの名演を得て、アントニオーニ監督が夫婦の愛の"孤独"と"不信"を静かに描いた不朽の名作。ベルリン国際映画祭グランプリ受賞。撮影は、常にアントオーニと組んでいるジャンニ・ディ・ヴェナンツォで、音楽はイタリア・ジャズ界の鬼才といわれるジョルジョ・ガスリーニが担当している。「愛の不毛」を描いた三部作のひとつ。
(1961年/イタリア・フランス合作)

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恋愛の愛については、あまり関心がわかないくらい多忙な日々を過ごして来たので、自分が常に後回しになり、夫と息子のケアに追われて、慢性の体力不足と諸症状に悩まされてきた。愛を見失うとかいう余裕などないのである。観始めた時は、「名作」「世界三大映画祭の全てで最高賞受賞」という定評が、よくわからないままであった。
観ているうちに、ジャンヌ・モロ―の演技がよく考え抜かれていることに気付き、内省的な演技が響きだした。発するよりも、内側に収斂していく佇まいが、印象的だった。
最後に「愛していないと言って」と言う設定や台詞が基調の作品に私には思えて、見終わってからもこのシ―ンを反芻した。マストロヤンニの演技も本当に精確で現実そのもの。深い気づきと感動を与えられた。監督自身の脚本。
アントニオ―ニ監督については、コメディー・フランセ―ズのHPから知り得て、共感と関心を寄せた。
“《Dans les silences, on peut dire taut de choses.》, declarat Michelangelo Antonioni.Pionnier du cinema moderne, il reste un auteur majeur du monologue interieur. ”(LE SILENCE)
この“silence”、アントニオ―ニ監督と私では全く同じものを指してはいないかもしれないが、私が好み、欲した時空間。そして、解決課題でもあった。
「太陽はひとりぼっち L'Clisse」の有名なラストの無言の断片風景の連続、シークエンスによる終幕も、当時は斬新な手法だったと想像するが、現実の心象風景そのもの。息子の高校へ、面談などで足を運んだ際、最寄りの駅から学校へ歩いた時の事を思い出す。
ミケランジェロ・アントニオ―ニMichelangelo Antonioniの誕生日(1912年9月29日)に。