ロドニー・ジャーキンスが制作に参加した、マイケル・ジャクソンにとっては生涯最後のオリジナル・アルバム。サウンド、ビート、メロディーを複雑かつ繊細に重ね合わせながらも、マイケル流のPOPSとして昇華している作品。 (C)RS
JMD(2018/03/02)
新録を含む2枚組の大作『History』が出たのが95年だから、新作は6年ぶりとなるマイケル・ジャクソン。決して短いとは言えないブランクを経て、われらがMJは今回どんなスタイルでもって現在の音楽界と折り合いをつけるのか……と、皆の目はそこに集中するわけだが、聴けばやはりMJはどこまでもMJ、どんなダンス・ビートも100%自分色に染め上げている。噂どおり、先行シングル“You Rock My World”ほか半数近くの楽曲をロドニー・ジャーキンスが手掛け、ほかにも再起用のテディー・ライリーやR・ケリー、それにベイビーフェイスまでもが応戦。ノトーリアスBIGが甦り、クリス・タッカーがチャラけ、カルロス・サンタナが哀愁ギターで泣かせるなどゲスト陣も賑やか。かつての80'sメロウなMJもドクター・フリーズやアンドレ・ハリス制作曲で味わえる。〈キング・オブ・ポップ〉は〈キング・オブ・R&B〉でもあることを証明した傑作だ。
bounce (C)林 剛
タワーレコード(2001年11月号掲載 (P81))
新録を含む2枚組の大作『History』が出たのが95年だから、新作は6年ぶりとなるマイケル・ジャクソン。決して短いとは言えないブランクを経て、われらがMJは今回どんなスタイルでもって現在の音楽界と折り合いをつけるのか……と、皆の目はそこに集中するわけだが、聴けばMJはどこまでもMJ、どんなダンス・ビートも100%自分色に染め上げている。噂どおり、先行シングル"You Rock My World"ほか半数近くの楽曲をロドニー・ジャーキンスが手掛け、ほかにも再起用のテディー・ライリーや、R・ケリー、それにベイビーフェイスまでもが応戦。ノトーリアスBIGが甦り、クリス・タッカーがチャラけ、カルロス・サンタナが哀愁ギターで泣かせるなどゲスト陣も賑やか。かつての80'sメロウなMJもドクター・フリーズやアンドレ・ハリス制作曲で味わえる。<キング・オブ・ロック>は<キング・オブ・R&B>でもあることを証明した傑作だ。
bounce (C)林 剛
タワーレコード(2001年11月号掲載 (P81))