ドイツ電子音響レーベルRaster-Notonが2017年にByetone主催【Raster】とAlva Noto主催【Noton】に再解体された後、【Noton】レーベルがついに再始動!
再始動第1弾となる本作は、2002年9月23日にイギリス・ニューキャッスルのバルティック・センター・フォー・コンテンポラリー・アーツで行われた、アルヴァ・ノト、池田亮司、そして故ミカ・ヴァイニオの3人による素晴らしいパフォーマンスをキャプチャーしたライブレコーディング作品。ドイツ、日本、フィンランドの電子音響~エクスペリメンタル・シーンを代表する3人が共演した最初で最後のコンサートとなったこの録音は、2017年4月に53歳の若さで惜しくも他界したPan Sonicのメンバーでもあるヴァイニオへの追悼盤としてリリースされる。
「ミカは友人やコラボレーターとしてだけではなく、アーティストとしても私の作品にとってのインスピレーションでした。このリリースは我々の作品への彼の貢献を称えるものです。」とアルヴァ・ノトことカールステン・ニコライは語る。
電気や静電気、機械のハムを彷彿させるエレクトリックでインダストリアルな音の要素は、芸術的で繊細なテクニックを持った熟練の匠たちの手によりエレガントに支配され、深みのある超低音ベース、高圧で無機質なアンビエンス、なめらかで空間性のあるサウンドデザイン、機械のように反復を繰り返すリズムへと構築され、3人の個性と特徴が驚くほどに素晴らしいバランスで融合されたミニマルかつパワフルなパフォーマンスが展開される。45分に渡るパフォーマンスの幕を閉じる圧倒的なインダストリアル・ノイズの壁は聴くものに高揚感と強烈な余韻を与えるだろう。
発売・販売元 提供資料(2018/01/18)
2002年、故ミカ・ヴァイニオを筆頭にエクスペリメンタル電子音響界の匠3名がイギリス・ニューキャッスルで一堂に介して披露された最初で最後のコラボ・ライヴが初音源化。緻密かつ繊細な手捌きで進行する本作は、ミニマルで精緻な音の運びによる無機質さだけでなく、暴力的なまでにブーストさせたベースやリズミカルな電子音によって肉感的な感触も生まれ、ラストに収録されたノイズの洪水までもが高揚感をもたらす貫禄のパフォーマンス。ライヴならではのスリリングな展開には息をつく暇もなく、張りつめた空気を保ったまま全11曲が流れていく。音響リスナーのみならず、ミニマル音楽やテクノ好きも聴くべし。
intoxicate (C)青木正之
タワーレコード(vol.131(2018年2月20日発行号)掲載)