1976年、スイス出身、超新星ヴォーカリスト、アンドレアス・シェーラー!ヨーロピアン・ジャズの中で現在特に勢いのあるヴォーカリストであり、ヒューマン・ビート・ボックスやトランペットの模倣など、声であらゆる種類の音を再現できるヴォイス・パフォーマーである。ヨーロッパで最も権威がある《ECHO ジャズ・アワード》の2015年度最優秀国際ヴォーカリストを受賞。
2017年1月、オーケストラと共演したCD+DVDセットの『The Big Wig』で鮮烈なACTデビューを果たし、その数か月後には、マイケル・ウォルニー(p)、ヴァンサン・ペラニ(acco)、エミール・パリジャン(sax)とのカルテットでのライブ盤『Outof Land』をリリース。そして今作と、なかなかのハイペースのリリースで、レーベルからの特別な期待と信頼が伺える。
今作の始まりは、シェーラーとルーカス・ニグリ(ds)との出会いから。2013年にデュオで即興ライブを行った2人は、リハーサルせずしてお互いを知っているかのような音楽的コミュニケーションができ、その後定期的にデュオ演奏を続けた。ツアーを行う際に、2人のゲストを招き、シェーラーとニグリ+ゲスト1人ずつの、異なる2つのトリオでの演奏を予定していたが、飛行機の遅れで4人全員でのリハーサルを余儀なくされた。そこでの4人でのサウンドチェック(即興セッション)によって、2つのトリオの代わりに、このギター,アコーディオン,ドラム,そしてヴォイスによる独特のカルテットが誕生したという。(今作は曲により編成の変更あり)
ビオンディーニ作曲、地中海の要素を含んだ1,2曲目や、カリマ作曲、フィンランドのタンゴの影響を受けた7曲目、またルーカス作曲の11曲目はアフリカの詩人チェンジェライ・ホーヴェが由来だという。このコンセプトの中で特に象徴的なテイクは、シェーラー作曲の6曲目。スイスのヨーデルとジャズ的即興、このカルテットの独特なサウンドが見事にマッチし、新しい世界を繰り広げる!これは一聴の価値あり!アンドレアス・シェーラーのとどまるところを知らないクリエイティビティにはこれからも大注目です!
発売・販売元 提供資料(2017/11/20)