フォーマット |
LPレコード |
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構成数 |
1 |
国内/輸入 |
輸入 |
パッケージ仕様 |
- |
発売日 |
2017年12月26日 |
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規格品番 |
88985404351 |
レーベル |
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SKU |
889854043513 |
ソニー・ミュージック
構成数 | 1枚
【曲目】
ピョートル・イリイチ・チャイコフスキー交響曲第6番ロ短調 作品74「悲愴」
【演奏】
テオドール・クルレンツィス指揮
ムジカエテルナ
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1.[LPレコード]
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クルレンツィスがソニー・クラシカルに移籍後初の交響曲録音に選んだのは、チャイコフスキー:交響曲第6番《悲愴》。ギリシャ生まれであるが、サンクト・ペテルブルク音楽院で学んだ彼にとってチャイコフスキーは重要な作曲家のひとり。そのためか、発売が延期になるほど編集作業に時間をかけてようやくのリリース。それを裏付けるようかのように、その演奏の緻密さには驚かされる。思い切った強弱に独自のテンポ感で進むが、その説得力の凄いこと…。特に第2楽章のティンパニ、終楽章のコントラバスが印象的だが、各楽器が鳴らす一音一音に意味があり、どこをとっても密度の高い演奏で聴き逃せない。
intoxicate (C)貴島崇タワーレコード (vol.131(2017年11月25日発行号)掲載)
この1枚を聴く前は、楽譜に忠実な演奏こそが美しいと信じていた。しかし、この1枚を聴いた後は、例外的であるが、編曲したほうが新鮮だと思った。クルレンツィスには数ある批判にめげず、わが道を突き進んでほしい。
この曲を、あたかも一つのオペラとして捉え、斬新な新演出で再演。優雅な部分は、より優雅に。慟哭は、これ以上ないほどに激しく。主観ショットと客観ショットの切り替えが実に見事で、緻密でありながらパースペクティヴも広い。これほど面白く、かつ胸を突くこの曲の演奏を聴いたのも久しぶりだ。レコード・アカデミー賞大賞受賞も納得の名演。
多種多彩な名演が目白押しの悲愴であるが、本演奏は、一味もふた味も異なる超個性的な名演だ。モーツァルトのオペラで鬼才ぶりを発揮しているクルレンツィスであるが、本演奏はあたかも一篇のオペラを聴いているかのようで、それでいてクルレンツィスのチャイコフスキーへの深い造詣もあり、いささかもあざとさを感じさせない。同曲に聴き飽きたという者にこそ新鮮さを大いに感じさせる新時代の悲愴の登場を大いに歓迎したい。
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