オルタナティブR&Bの旗手、向井太一待望のファースト・アルバムが発売決定! SALU、BACHLOGIC、mabanua、Kan Sanoなど超豪華布陣が参加!今作は、シンガーソングライターとして等身大で活動していく中で、社会にありがちな嘘くさくて暑苦しくてギラギラしたような瞬間的な闘志でなく、25歳として背伸びせず過ごす日常や精神性、さらに、壊れそうで儚くも、もがき苦しみながら静かに闘志を抱くような、赤い炎よりも遥かに静かに熱く貫く"青い炎"に例えたタイトルになっている。 (C)RS
JMD(2017/09/26)
CDデビューから1年半。その鋭利なセンスとスキル、カリスマティックな存在感を作品ごとに知らしめてきたシンガー・ソングライターが、満を持して初のフル・アルバムを発表する。starRoによるスタイリッシュなガラージ"Great Yard"、yahyelの面々がフューチャリスティックなビートを込めた"Can't Wait Anymore"、grooveman Spot製のアンビエント・ソウル"Conditional"など、間違いない顔ぶれが手掛けるアレンジは、いわゆる〈オルタナティヴR&B〉のタームに紐付けられるものが中心となっているが、そのエッジーなサウンドの手綱を握り、普遍的なポップ・ミュージックへ昇華する主役の歌唱に持っていかれる。とりわけ壮大なバラードの表題曲や、LUCKY TAPESの高橋海の手によるブギー"FLY"あたりが広いリスナー層に受け入れられそう。mabanuaやKan Sanoとのオーガニックなグルーヴ探求から感じ取れるポテンシャルも頼もしい。先鋭的でありながら王道の風格を自然に纏った、文句なしの一枚だ。
bounce (C)澤田大輔
タワーレコード(vol.409(2017年11月25日発行号)掲載)