フィジカルのリリースとしては前作のフル・アルバム『IKI』以来1年振り、ミニ・アルバムとしては2015年の『モノクロノ・エントランス』以来2年5カ月ぶりのリリースとなる作品で、先行配信され話題を巻き起こした「アンノウン・マザーグース」他を収録。エンジニアにインディーズ時代の『ルームシック・ガールズエスケープ』以来多くのヒトリエ作品に参加する平井信二郎、マスタリングエンジニアに世界の第一線で数々のヒット作に関わるスチュワート・ホークスを迎えて制作されており、2016年に2枚のハイペースでリリースされたフルアルバム『DEEPER』、『IKI』を制作する事で辿り着いた"深化"からの"解放"を経て、音楽性がさらに多方面へと広がった世界基準のサウンドアプローチと、より明確に意思を歌う言葉が詰め込まれたヒトリエの過去・現在・未来をすべて内包する傑作となっている。 (C)RS
JMD(2017/11/07)
すべてを切り刻むように激烈なイントロの"絶対的"や、久々のボカロ曲として公開し、wowaka節を遺憾なく炸裂させた"アンノウン・マザーグース"など、全6曲を収録。高速のBPMや手数の多いフレーズで聴衆を踊らせまくっていた彼らだが、80sニューウェイヴ風のミニマル・ファンクな"Loveless"ではダンス・ミュージックにより接近し(渋めなギター・ソロも最高)、従来とはタイプの異なる〈踊らせ要素〉も獲得している。
bounce (C)山口哲生
タワーレコード(vol.410(2017年12月25日発行号)掲載)