全体のトーンは一転してダークに統一された6作目
"次世代のクイーン・オブ・ポップ"による6作目。No.1ヒット(6)を収録した本作、引き続きマックス・マーティン&シェルバックとジャック・アントノフがプロデュースを分け合っているものの、全体のトーンは一転してダークに。DVD付属のスペシャル・エディション。(2017年作品)
タワーレコード(2024/06/26)
新生テイラー・スウィフト!世界が待ちわびた"次世代のクイーン・オブ・ポップ"の約3年振りとなる通算6枚目のアルバム。全米・全英No.1の「ルック・ホワット・ユー・メイド・ミー・ドゥ~私にこんなマネ、させるなんて」を収録! (C)RS
JMD(2017/09/16)
2014年作『1989』でのポップ・シンガー宣言にはさほど驚かなかったけど、今回はド頭からサプライズの連続。引き続きマックス・マーティン&シェルバックとジャック・アントノフがプロデュースを分け合っているものの、全体のトーンは一転してダークに。いつだって明るく前向きだったテイラー・スウィフトが、笑顔を見せずに危険な女を演じているのです。エレクトロクラッシュ風のオケ上でカニエ・ウェストに反撃したり、ホープレスな愛にしがみつく自身の姿をドラムンベースやインダストリアルな音と重ねてみたり。うっすらレゲエやソカを敷いたビートに憂鬱そうな声が乗る瞬間などは、モロに最近のリアーナを連想させるもの。思えばリアーナが『Good Girl Gone Bad』で新しい自分に目覚めたのと同じように、テイラーにとって今作が大きな分岐点となりそう。
bounce (C)山西絵美
タワーレコード(vol.409(2017年11月25日発行号)掲載)
このアルバムを引っ提げて開催されたスタジアムツアーも、後に世界的社会現象となるTHE ERAS TOURの基盤として圧巻のエンタメ性で世界各国を魅了。