2015年にデビュー・アルバム『Sometimes I Sit and Think, and Sometimes I JustSit』で瞬く間に世界中から注目を集めたコートニー・バーネット、そしてザ・ウォー・オン・ドラッグスの初代ギタリストとしても知られ(2009年に脱退)、ソロ・アーティストとしても4th『Smoke Ring For My Halo』で一躍USインディー・シーンを代表する本格派SSWとして人気を集めるカート・ヴァイル。
共に新作が待望されている二人が、コラボ・アルバムをリリース!さっそく解禁された楽曲「OverEverything」がピッチフォーク【Best New Track】を獲得するなど、大きな話題となっている。気の合うアーティスト同士の飾ることのない対話がそのまま作品になったかのように、本作は互いを尊敬し合うコートニーとカートの音楽愛が満ち溢れた作品となっている。二人が出演し、映像作家/写真家のダニー・コーエンが監督を務めたミュージック・ビデオと共に公開された「Over Everything」は、今回のコラボレーションにおいて、いちばん最初に書かれた楽曲で、ソングライティングとインスピレーションに関する二人の会話劇となっている。またアルバムには、ダーティー・スリーのジム・ホワイトとミック・ターナー、ウォーペイントのステラ・モズガワ、ニック・ケイヴの盟友であり、バースデイ・パーティやバッド・シーズのメンバーとしても知られるミック・ハーヴェイらが参加。さらに、お互いの楽曲のカヴァーもレコーディングされており、コートニーの楽曲「Outta the Woodwork」では、カートがリード・ヴォーカルを担当しつつ、バーネット自身もバック・ヴォーカルを務めている。一方コートニーがソロでカヴァーしたカートの「Peepin' Tomboy」も収録されている。本作は、コートニー・バーネットとカート・ヴァイルという二人の素晴らしいシンガーソングライターが心底音楽を楽しむ姿を映したドキュメントであり、それこそが本作をより特別なものとしている。
発売・販売元 提供資料(2017/09/20)
現代の2人のカリスマ、コートニーとカートがコラボ盤を完成させた。ボブ・ディランっぽい節回しとアコギでもって、いくらでも己の世界を表現できる両者の相性は完璧。書き下ろし曲もさることながら、互いの持ち歌をカヴァーし合う点に相手への敬意が感じられる。ダーティ・スリーやウォーペイントのメンバーがサポートした骨太な演奏も素晴らしく、2人の声が入れ替わる"Over Everything"のMVも必見!
bounce (C)上野功平
タワーレコード(vol.408(2017年10月25日発行号)掲載)