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| フォーマット | SHM-CD |
| 発売日 | 2017年12月20日 |
| 国内/輸入 | 国内 |
| レーベル | DG Deutsche Grammophon |
| 構成数 | 1 |
| パッケージ仕様 | - |
| 規格品番 | UCCG-52047 |
| SKU | 4988031249291 |
構成数 : 1枚
合計収録時間 : 00:58:31
【曲目】
ヨハネス・ブラームス(1833-1897):
1.交響曲 第1番 ハ短調 作品68
2.悲劇的序曲 作品81
【演奏】
クラウディオ・アバド(指揮)
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
【録音】
1989年9月(2)、1990年9月(1) ベルリン

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この1番は、まるで氷上を重戦車が滑っていくようだ、と言われたカラヤンの1番より卓れた演奏だと私は確信する。アバドの絶頂期の演奏だとも言える。
まるで、フルトヴェングラーが憑依したかのような重々しく落ち着いた演奏である。ベルリンフィルの音が、巧いけど「薄軽」になる前のフルトヴェングラーが作ったと言われる重厚な音になっている。
フルトヴェングラー・ベルリンフィルの1952年の1番のライヴはもちろんとても魅力的な演奏だが、録音がよい分、アバドの1番ははるかに聴きやすい。
カラヤンのように、これでどうだ、というような力みもなく、そこにあるのは「謙虚」の2文字である。
もしベルリンフィルでブラームスの交響曲全集を聴きたいのなら、断然この全集を自信をもって勧める。
これを聴くとアバドというひとがいかに指揮者として秀でていたかを思い知らせる演奏である。
マゼールという大方の下馬評を裏切ってアバドがベルリンフィルのシェフになったのは正しかったのだ、と私は思う。
ただ、このCDの残念なところは、初版には悲劇的序曲ではなく、「運命の女神の歌」が入っていた。これがまためっぽうよいのだ。
最初4枚で出ていたときには、「アルト・ラプソディ」「運命の歌」「悲歌《美しきものも滅びねばならぬ!》」という声楽曲が入っていた。これが交響曲全集と同じくらい素晴らしい名演なのだ。
だから、初版のまま出してほしい。
エソテェリックのアバドの同じ全集を買ったら、声楽曲は全部カットしてあった。音のよさを追求するのはいいが、「音楽」が全然わかっていないのがエソテェリックだとは間違っても思いたくないが、相当がっかりした。
これからアバド・ベルリンフィルのブラームス交響曲全集を聴こうとするひとはぜひ、声楽曲も一緒に聴いてほしい。交響曲とはまた違った意味で、大きな感動を手に入れることが出来ると私は信じる。