Dam-Funkにはじまり、Andras FoxやMoon B、SASAC、XL MiddletonにBenedekなどなど、電子音から都市や感情の躍動を生むダンス & ファンクのプロデューサーは数いれど、この人もまた素晴らしい表現力をもつカナダ出身のJex Opolis。2013年にデビューして以降、自身のレーベルGood Timin'から数々の12″を発表し、少数のプレスと内容の良さから軒並み即完を繰り返してきた世に出るべきヒーロー。初のアルバムとなる『Ravines』がこのたびCDになりました!4つ打つハウスの推進力に、メランコリックでいて懐かしさあるメロディを乗せ、イタロディスコのピアノやカナダのコズミックなディスコの色もふんだんに、屈強なファンク男の胸をも砕いてしまう豊かなシンセ力が魅力のJex。そんなこれまでのハウス路線から、よりメロディや往年のポップなフレーズに目をあて、子供が森の中を切り開いていくように、自身の技術に新しい風を通しながらこのアルバムは生まれました。『Ravines』とはそんなJexが幼少期に探検したトロントの森林のこと。太いベース、軽やかな足どりと浮遊のプログラミングが架空の街へ連れていくWild Conceitsで幕を開け、つづくJex真骨頂のギターによる哀愁フレーズがたまらないLa Bellaca、コーラスとパーカッションの熱い夜First Stompに、これがシンセブギーな舞いのCave Dancer、降り積もっていくデジタルの粒がうつくしいApre's-MIDIから、それが最後は雪景色となるSnow On Tompkinsまで、どこかの場面を思い出さずにはいられない描写と、バリエーション豊富な展開が熱い。ボーナスとして、アルバム屈指のキラー曲First Stompのリミックス x2 (今後Good Timin'から12″としてもリリース) + これまでの12″からJex選曲によるRavinesなB面曲 x3の計5曲を追加収録。コアなDJを唸らせるCDとして、またシンセポップ好きのJex導入盤としても大充実の国内盤化です。
発売・販売元 提供資料(2017/08/14)