シューゲイズ～ドリーム・ポップ・ユニット、トレスパッサーズ・ウィリアムのヴォーカリストとして長年活動してきた女性シンガー・ソングライター、アンナ・リン・ウィリアムズのソロ・プロジェクト、ロッテ・ケストナー。ニック・ドレイク、ベック、レディオヘッド、スロウダイヴ、フレーミング・リップスなど、ロックやシューゲイズのクラシック・ソングの数々をフォーキーで物憂げなアコースティック・アレンジで演奏したカヴァー・アルバム『Covers』がロングセラー中の彼女が待望のニュー・アルバムを届けてくれました。ビヨンセの名曲「Halo」のカヴァー・ソングのなかでももっとも静謐でメランコリックなヴァージョンと言えるかもしれないアコースティック・カヴァーがアメリカのTVドラマ『ピウス13世 美しき異端児(原題:The Young Pope)』(ジュード・ロウ主演)に使用され話題となりましたが、その「Halo」も収録されたアルバム『The Bluebird of Happiness』より4年ぶりのリリースとなるのがオリジナル・アルバムとしては3作目となる本作『Off White』です。カヴァー・アルバム『Covers』や、毎月Bandcampでカヴァー・ソングを発表しつづける活動によってカヴァー・ソングのイメージが強いですが、本作ではロッテ・ケストナーのシンガー・ソングライターとしての魅力が溢れる作品となっています。『マグノリア』期のエイミー・マンやイノセンス・ミッションのカレン・ペリス、マジー・スターのホープ・サンドヴァルをおもわせるその特別な歌声は、不思議な魔力で聴くものを穏やかさと心地よさで包み込みます。シンプルなアコースティック・ギターやピアノを中心に、浮遊感のあるシンセや美しいストリングスが彩りを加えた、幻想的で繊細なサッドソング。純白の歌声は、憂いとかなしみを帯びた分だけ深みを得ています。

発売・販売元 提供資料 （2017/08/14）