ポーランドの若き音楽家によるオーケストラ『シンフォニア・ユヴェントゥス』の、ワーナークラシックのデビューアルバムは、ソ連の圧制のもと危険な時期に書かれた2つの「第5交響曲」を収録したものです。プロコフィエフとヴァインベルクは、当局からの迫害を経験し、作品には抑圧的な教義に加えた譲歩を反映しているだけでなく、その教義に対する対抗も反映したものです。歴史は彼らに正義を与え、音楽の本当の美しさとの試練に立っていました。それらの暗い時代のイデオロギー的状況から解放され、彼らの作品は世界中の聴衆を魅了させます。プロコフィエフの名声は何十年にもわたって確立されてきましたが、ヴァインベルクは現在、彼の親友であったショスタコーヴィチ、プロコフィエフと並んで3番目の偉大なソビエトの作曲家と広く見なされ、最近では特にポーランド音楽のルネサンスともみなされています。『ヴァインベルク:交響曲第5番』は、ショスタコーヴィチの交響曲第4番に触発されたといわれており、独特の叙情性、郷愁を誘うメロディなど、ヴァインベルグ自身の個性が刻印作品。また代表作『プロコフィエフ:交響曲第5番』は、「人間の精神の偉大さ」を表そうとしたと語っています。ガブリエル・フムラによるこれらレパートリーの権威ある解釈。そして若きメンバーの管弦楽による激しい感情やフレーズの軽さと絶妙に表現し、精密さと純粋な感情で満たされたサウンドが生まれています。
ワーナーミュージック・ジャパン

発売・販売元 提供資料 （2017/07/10）