ヨーロピアン・レア・グルーヴ最後のホーリー・グレイル。鬼才マーク・ムーラン(プラシーボ)が全面参加したジャズ・ギタリスト、フィリップ・カテリーン幻のデビュー・アルバムが45年の歳月を超え復活。伝説的なJBカヴァー「GIVE IT UP OR TURN IT A LOOSE」を含む"もうひとつのプラシーボ作品"と呼ぶに値する傑作が、オリジナル・マスターからのリマスタリングを経て世界初LP復刻。 (C)RS
JMD(2017/12/02)
ヨーロピアン・レア・グルーヴ最後のホーリー・グレイル。鬼才マーク・ムーラン(プラシーボ)が全面参加したジャズ・ギタリスト、フィリップ・カテリーン幻のデビュー・アルバムが45年の歳月を超え復活。伝説的なJBカヴァー「GIVE IT UP OR TURN IT A LOOSE」を含む「もうひとつのプラシーボ作品」と呼ぶに値する傑作が、オリジナル・マスターからのリマスタリングを経て世界初LP復刻。
ラリー・コリエル(g)とのコラボレーションやプログレッシヴ・ロックバンド、フォーカスへの参加でも知られる欧州が生んだ世界的ジャズ・ギター奏者フィリップ・カテリーン。超レア盤としても知られる72年のデビュー・アルバムが世界初復刻です。ヨーロピアン・レア・グルーヴの最高峰とされるプラシーボのアルバムにも参加した彼ですが、本作にはプラシーボを率いた鬼才マーク・ムーラン(p)が全面参加。楽曲提供から演奏まで共同プロデューサー的な役目を果たしています。参加ドラマー、ベーシストもプラシーボのメンバーであり、いわば「もうひとつのプラシーボ作品」と呼ぶに値する幻の傑作。オリジナル・マスターテープから甦ったサウンドにはフレッシュで圧倒的なグルーヴが満ち満ちています。
「当時はエレクトリック・マイルスやザッパ、ジョン・マクラフリンに影響を受けていた」とインタビューで語る通り、ファンク~ジャズ・ロック的な色彩の強いオリジナルがアルバムを支配します。冒頭のサイケなファンクM01「Memphis Talk」、ドラムとベースが猛然とドライヴするM12「Let's Put It Like This」など、ムーラン作のナンバーは独特の知的なクールネスと緻密なリズム・コンセプトが発揮された快演。アルバム・タイトル曲M08やM07「Cloitre Des Ce
lestins」などのカテリーンのオリジナルはポリフォニックな構成美に彩られたグルーヴがプログレ的です。カヴァーでの聴き所はジェームズ・ブラウンM11「Give It Up Or Turn It A Loose」。プラシーボ・ミーツ・JB的な感動が約束された傑作ジャズ・ファンクです。
発売・販売元 提供資料(2017/07/12)
ダッチ・プログレバンド最高峰フォーカスへ参加する一方でステファン・グラッペリからチェット・ベイカー、ラリー・コリエルまで豪華共演経歴を誇る、ベルギー人ジャズギタリスト、フィリップ・カテリーン。マーク・ムーラン率いるジャズ・ロックバンド、プラシーボへも参加した彼がそのマーク・ムーランとプラシーボのメンバー参加のもと1972年に発表した初ソロ作が初CD化。クール&メロウなファンクからプログレッシヴな泣きのキメ、ブルージーなリフや、ファジーな《禁じられた遊び》まで、このヴァラエティとグルーヴが最初から最後まで飽きさせない。ブリージンなJBカヴァーも最高!
intoxicate (C)片切真吾
タワーレコード(vol.130(2017年9月25日発行号)掲載)