卓越したビート詩人としての評価も高いロック・アーティスト、佐野元春。その言葉と音楽は世代を問わず多くの人々の感性を刺激している。佐野元春にはこれまでも名盤というに相応しい作品は多数あるが、ここにまたひとつ輝かしい記録が生まれた。今作品『MANIJU(マニジュ)』はまちがいなく聴き手の心に深く刻まれるアルバムだ。新作『MANIJU(マニジュ)』は、『COYOTE』(2007年)、『ZOOEY』(2013年) 、『BLOOD MOON』(2015年) に次ぐザ・コヨーテ・バンド名義による4作目となるオリジナル・スタジオ盤。サイケデリック、フォークロック、ニューソウルなど多彩でポップなサウンドが満載。リリックの面では、前作『BLOOD MOON』が実存的リアリズムで描く大人向けのロック・アルバムだったのに比べて、新作『MANIJU』ではより若い都市生活者の憂いが描かれている。レコーディングとマスタリング・エンジニアは長年、佐野元春 & THE COYOTE BANDのサウンドを手がけている渡辺省二郎とTED JENSEN(テッド・ジェンセン)。バンドのライブ・サウンドを生かすべアナログ音を重視したサウンドに仕上がっている。最高のビート詩人、佐野元春が綴るモダン・クラシックスの傑作、新作『MANIJU(マニジュ)』 ここに完成です。
発売・販売元 提供資料(2017/06/19)
『COYOTE』(2007年)、『ZOOEY』(2013年) 、『BLLOD MOON』(2015年)に次ぐ、ザ・コヨーテ・バンド名義による4作目となるオリジナル・スタジオ盤。ビートレスクなメロディをはじめ、サイケデリック、フォークロック、ニューソウルなど、1960年代・70年代の音楽的要素を再構築した、"佐野元春モダン・クラシックス"の傑作がここに完成! (C)RS
JMD(2017/05/16)
振り返れば37年のキャリアで同じ顔をした作品を残していないロック詩人。だが、グルーヴィーなロック特集となった2年ぶりの新作では、90年代の傑作群を思い起こさせる旋律やビートが眩い輝きを放っていて、甘酸っぱい気分が止まらなくなる。サイケやニュー・ソウルの風味を散りばめつつ、新鮮な音模様を描かんと躍動する元春が熱い。THE COYOTE BANDとの対話と連携もより深まりを見せ、肉体的な演奏を聴かせる。
bounce (C)桑原シロー
タワーレコード(vol.405(2017年7月25日発行号)掲載)