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構成数 : 1
【書評】
病院における感染対策は、その施設で治療を受けられる患者さんやそこに勤める職員のための安全対策の一環である。そして、この「感染リスクの低減」という業務は、病院全体で組織的に取り組むべきものであることはもちろんだが、平成24年度の感染対策地域連携加算の新設により、「地域の病院全体が連携して取り組むべきリスク管理」として、社会の中での認識と位置付けが高まりつつある。
しかし、感染対策の業務遂行には専門的知識と経験が必要になる。つまり、主な病原体やそれによって引き起こされる感染性疾患、感染経路、基本的な感染制御方法に関する知識などである。また、それぞれの日常業務の中で感染対策を具体的にどう実践すべきかについても知らなければならない。ところが、すべての施設にこういったことを教えてくれる経験豊富な専門家が揃っているわけではない。さらに、院内感染対策担当者が感染対策に関する知識や技術について研修を行う対象の職員は、入職したばかりの新人看護師から始まり、超ベテラン医師まで、経験年数や知識、職種、専門領域が大きく異なる集団なので、研修を担当するほうも大変である。それでも、「感染リスクの低減」のためには、全職員の感染対策に関する意識や常識を底上げしなければならない。そこで、よい指導書となるのが本書だと思う。研修を担当する者にとっても受講する者にとっても本書は、「ちょっと確認したい時に調べ、拾い読む辞典」でもあり、「全体を通して読めば系統だった知識が得られる病棟感染対策の入門用テキスト」にもなる。このようなテキストがあれば、1回きりの研修会だけでは覚えきれなかったことも繰り返し勉強ができるだろう。
本書の構成は3つからなる。第1章は感染対策業務の基本知識の確認、第2章はQ&A形式による病棟業務の具体的な実践方法、第3章では院内感染で問題となる頻度の高い疾患が解説されている。
また、全体が写真や図表で視覚的にわかりやすく解説されているが、とくに第1章は多くのカラー写真を用いた作業手順の解説があり、目に見えない病原体による汚染のリスクが一目瞭然となるように可視化(=見える化)されている。「目からウロコ」というタイトルが付けられた理由の一つは、この「目に見えない病原体による汚染を可視化することによる理解の促進」を指している点もあるのだろう。
第2章のQ&A形式の項は、1ページ1テーマの病棟業務の疑問に対する解説だが、1ページだけ拾い読みしても、そのポイントの完結した知識となっている。一方、この章の目次と配列を見ると、通して読めば系統的な感染対策の学習が可能となるように構成が工夫されていることがわかる。また、職種横断的に取り組まねばならない感染対策の中でも患者ケアや療養環境整備などの領域は、実際の作業に従事し、経験も豊富な熟練ナースに敵う者はいない。この章の執筆陣は、こういったベテラン・ナース方が当たっている。
次に、感染性疾患の病態や病原体に関しては、感染症専門医や検査技師の方々が詳しいのが当然である。第3章ではこういった専門家が、インフルエンザや流行性角結膜炎、多剤耐性菌、ノロウイルス胃腸炎などを基本的に1疾患あたり見開き2ペー1...
| フォーマット | 書籍 |
| 発売日 | 2012年02月25日 |
| 国内/輸入 | 国内 |
| 出版社 | 南江堂 |
| 構成数 | 1 |
| パッケージ仕様 | - |
| SKU | 9784524269297 |
| ページ数 | 166 |
| 判型 | B5 |

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