リー・コニッツとの共演で注目され、2011年にはバッハのゴールド・ベルグ変奏曲に挑戦、最近ではジュディ・ニーマックとのデュオ作をリリースするなど、話題の尽きないパリ生まれのピアニスト、ダン・テファーの新作!!約7年ぶりとなる自身のピアノ・トリオ作品で、オリジナル中心の内容だ。変拍子で技巧的なものからシンプルなバラードまで幅広く聴かせてくれる。ベースのトーマス・モーガンは、NYの第一線で活躍し、日本でも高い人気を誇る。また、テファーの前のトリオ作、『FivePedals Deep』にも参加している。ドラムのネイト・ウッドは、NYでドラマーとして活躍する他、ベーシストやシンガーソングライター、さらには優れたマスタリング・エンジニアでもあるというマルチな才能を持つ。また、テファーとはベン・ウェンデルのバンドなどで共演している。テファーのオリジナルの他、ガーシュウィンの"I Loves You, Porgy"、そしてビヨンセの"Single Ladies"といった選曲にも注目だ。1曲目"Roadrunner"は、モーダルで拍子がコロコロ変化する難曲だが、作曲者のテファーはもちろん、スティーヴ・コールマンの元で腕を磨いたトーマスにもお手の物。またテファーに、「最も精密なドラマーの1人」と言わしめるネイトの演奏も見事!難曲にもかかわらず、細かなニュアンスやダイナミクスをコントロールし、ナチュラルに演奏する彼らの音楽力の高さには驚くばかり。2曲目"Minor Fall"は、ハーモニーに凝ってはいるが、比較的シンプルなバラード。トーマスの表情豊かなソロ、テファーの即興的に紡いでいく美しいラインに注目だ。4曲目"Cage Free I"、8曲目"Cage Free II"は、フリー・インプロ。6曲目"Hindi Hex"は、複雑なリズム・パターンが3回繰り返される伝統的な北インドの音楽形態である"ティハイ"を使用している。9曲目"Single Ladies"はビヨンセの曲だが、オリジナルのリズムやメロディを活かしつつ、完全にコンテンポラリー・ジャズに仕上げている。ガーシュウィンの名曲"I Loves You, Porgy"のメロディのみをシンプルに歌い上げ、終わる。
発売・販売元 提供資料(2017/04/24)