天才SSWスフィアン・スティーヴンスが、ビョークやフィリップ・グラスから寵愛を受けるポスト・ミニマル・ミュージックを代表するピアノ音楽作家ニコ・ミューリー、ザ・ナショナルの頭脳であるギタリストのブライス・デスナー、そして長年スフィアンのパートナーを務めてきたドラマー/プロデューサーのジェームス・マカリスターの3人とともにカルテット体制で臨んだプロジェクト『Planetarium』が<4AD>より全世界同時リリース!ミューリーが用意した連作歌曲のフレームワークに、デスナーのジャンルに囚われない熟練のギター、マカリスターのドラム/パーカッション/電子シーケンスなどによるビートが加わり、そこにスフィアン節全開のキラーなメロディー、そして歌詞は神話や占星術、そして夜空の星や天体が神、英雄、怪物などを表しているという古来の考え方を反映した壮大な概念へと発展していった。惑星から惑星へ、ひとつのスタイルから別のスタイルへと変遷していく音楽的冒険として完成した本作は、ゼロ年代中期のスフィアン諸作から最新USインディ情勢に、ポスト・ミニマルな室内交響楽からスロウコア/ドローン、異形エレクトロニカまで内包する作品となった。海王星を旅立ち、太陽やブラック・ホール、幾多の惑星を駆け巡りながら地球へと降り立ち、再び水星へと旅立つアルバム然としたアートフォームのひとつの到達点として、近年のジェイムス・ブレイク、ボン・イヴェール、ダーティ・プロジェクターズの一連の流れを決着させる衝撃作の全貌が遂に明らかに!
DIS
発売・販売元 提供資料(2017/04/18)
スフィアン・スティーヴンスの号令で、ナショナルのブライス、ビョークとの共演で有名なニコ・ミューリー、そしてスフィアンのお抱えドラマーのジェイムズ・マクアリスターが集合。天体をテーマとするこの初作は、フォーク、室内楽、エレクトロニカ、アヴァンギャルドなど各々が好みの素材を持ち寄り、ストレンジな音世界を展開。〈ジェイムズ・ブレイクやフェネスがアメリカーナに接近したら?〉なんて風情がおもしろい。
bounce (C)赤瀧洋二
タワーレコード(vol.404(2017年6月25日発行号)掲載)