ジョアン・ドナート、アルトゥール・ヴェロカイ、マリオ・アヂネーなどの新譜を矢継ぎ早にリリースし、今もっとも注目を集めるレーベルとなりつつあるSESC SAO PAULOの2017年新作は、いまやブラジルを代表する音楽家にまで成長しつつあるピアニスト/作編曲家アンドレ・メマーリの2017年NEW RELEASE!気になる内容はパウリーニョ・ダ・ヴィオラを父にセーザル・ファリアを祖父にもつカリオカの女性シンガー、エライーニ・ファリア、そしてブラジルを代表するスルド(サンバの低音を担うパーカッション)奏者である名手ゴルヂーニョを迎え、伝統的なサンバに挑んだ意欲作となっている。パウロ・ダ・ポルテーラ、カルトーラ、ノエル・ホーザ、モナルコ、ドナ・イヴォニ・ララといったサンバの古典カバーから、ルピシニオ・ホドリゲスへのオマージュまでを収録。独特の解釈でサンバを演奏するアンドレ・メマーリと王道ともいえる2人のコラボレーションが実にスリリング。サンバの古典が新鮮な感覚でよみがえるアンドレ・メマーリらしい爽快な一枚です!
発売・販売元 提供資料(2017/07/12)
今ブラジルで最も注目を集めるレーベルとなりつつある〈SESC SAO PAULO〉からのリリース。多作なアンドレ・メマーリの、女性ヴォーカルとスルド(サンバの低音を担うパーカッション)奏者を迎えて伝統的なサンバに取り組んだ作品。パウロ・ダ・ポルテーラ、カルトーラ、ノエル・ホーザといったサンバの古典カバーから、ルピシニオ・ホドリゲスへのオマージュなどを収録。伝統に根ざしながらも現代的。メマーリの躍動的でスリリングなピアノと他の2人の王道的な演奏の対比、そしてメマーリによる楽曲への独自解釈が、ブラジル音楽の古典であるサンバを実に新鮮に聴かせてくれる。
intoxicate (C)栗原隆行
タワーレコード(vol.129(2017年8月10日発行号)掲載)