2017年、永遠のサマーアンセムここに誕生。
北里彰久によるソロ・ユニットAlfred Beach Sandalと、トラックメイカー/MPCプレイヤーSTUTSのコラボ・ミニ・アルバム。フィッシュマンズ”ナイトクルージング”~bonobos”サンキュー・フォー・ザ・ミュージック”あたりの系譜につながる”あの感じ”な名曲(2)を含む17年のサマー・アンセム。オーガニックなABSサウンドを、あえてSTUTSのラフなMPCグルーヴに乗せた全6曲。J・ディラの影響を感じさせる、ズレてるような揺れるMPC独特のグルーヴ感がたまらなく気持ちよい一枚。
(C)新宿店:TANAKAMAN
タワーレコード(2019/02/01)
ロックやラテン、ブラック・ミュージックなど雑多なジャンルをコラージュする北里彰久(Vo,Gt)のソロユニットAlfred Beach Sandalと、トラックメイカー/MPCプレイヤーSTUTSのコラボ・ミニ・アルバム。 (C)RS
JMD(2017/05/09)
お互いの作品やライヴで共演を重ねてきた二人が、がっちりと組んだミニ・アルバム。ざっくり言えばサンプリング・ビーツをベースにした歌モノ集だが、サウンドは緻密に練り込まれており、ビーサンのスウィートな歌とハーモニーも相まって、シルキーな肌触りのメロウ・ミュージックに磨き上げられている。ブームバップ調の"The Chase"、デニース・ウィリアムズのソウル古典を換骨奪胎したような"Daylight Avenue"、ボッサでトロピカルな"Siesta"などアレンジの切り口はさまざま。甘美なアーバン・ソウル"Horizon"にはceroの荒内佑とミツメのnakayaanを招き、"Quiet Blue"では思い出野郎Aチームのスロウ・ファンクな演奏をサンプリングするといったゲスト陣の采配も作品に奥行きを与えている。ラストに配された"A Song of Last Things"でのフォーキーなアプローチも新鮮で、これらの成果が各人の作品にフィードバックされることで、またおもしろくなりそう。次に繋がるポテンシャルも窺える充実作だ。
bounce (C)澤田大輔
タワーレコード(vol.404(2017年6月25日発行号)掲載)