Roots Manuvaのリワーク『Duppy Writer』で一躍名を馳せたレネゲード・ルーツからレゲエまで操るプロデューサーWrongtomがハックニーのベテラン・ブレイクビート/ジャングルMCのRagga Twinsとコラボした新作を<TruThoughts>よりリリースする。「人々の中に眠るレゲエのDNAを呼び起こしたかった。Wrongtom Meets~の新作においてこれ以上のコラボレーターはいなかったよ。」とWrongtom本人が語る通り、念願のコラボレーションを果たした本作はジャングル~ドラムンベース~ガラージ・サウンドのパイオニアとして知られるRagga Twinsがリスナーを80年代のレゲエ~ダンスホールの音世界へと導くだろう。今作のアートワークもGreensleevesのScientist、Mad Professor、「Carnival of Reggae」などのクラシック作品のスリーヴ・デザインを手がけてきた伝説のイラストレーター、Tony McDermottが手がけている。
発売・販売元 提供資料(2017/04/13)
トニー・マクダーモット画伯の手掛けたジャケに浪漫を感じたなら、まずゲットして損はなし! ルーツ・マヌーヴァやディーマスJとのコラボで名を馳せるプロデューサーのロングトムと、ジャングル~ガラージ・シーンなどで活躍してきたMCデュオのラガ・ツインズによるタッグ盤は、コンピュータライズドされはじめた80年代半ばのダンスホールに直球で挑んだ一枚。〈Sleng Teng〉のリメイクを聴くまでもなく、溢れんばかりのジャミーズ愛を詰めたリディムの上に、識別できないくらいそっくりなユニゾンを自由奔放なフロウでズルズルと乗せていき……といった内容です。そもそもラガ・ツインズはアルバムの尺で作品を出すこと自体がレアなので、長時間2人のDJイングを浴びているだけでも脳がドロドロになりそう。UKクラブ・ミュージックの根っこにレゲエあり!とか考える隙すら与えてくれません。とりわけ、妙にリラックスしたムードで不敵にダイアナ・キングを引用していく"Jugglin'"が危険度No.1!?
bounce (C)山西絵美
タワーレコード(vol.402(2017年4月25日発行号)掲載)