2014年春「CLIMAX NIGHT e.p.」のデビュー時、シティ・ポップ・サウンドの再来と評され、新たなシーンを切り開く存在として今のこのムーブメントの先駆けとなり夜明けとなったバンドYogee New Waves。フル・アルバムとしては約2年半振りとなる待望のセカンド・アルバムが遂に完成!先行でアナログ7inch盤としてシングルカットした「Ride on Wave」や、いまやバンドの代表曲のひとつでもある2015年にアナログ7inch盤でリリースしたシングル「Fantasic Show」が満を持してのCD収録。他、前作『SUNSET TOWN e.p.』に収録した名曲「Like Sixteen Candles」、『PARAISO』では弾き語りで収録していた「C.A.M.P.」のバンドアレンジなど、ほぼシングルカット可能なキラーチューンが詰まった作品。 (C)RS
JMD(2019/06/04)
角舘健悟の核には〈愛〉に対する盲目的な信頼があって、それはもはや信仰のレヴェルに達するほどなのだが、この新作においてもそのある種のロマンは炸裂している、どころか溜まりに溜まったルサンチマンを昇華し、爆発させている。彼のロマンとはつまるところ、この理不尽な世界を愛を原動力にして変革していくことであり、時に闇の奥底まで潜り、希望のおき火に静かに息を吹きかけることである。例えばそれは、"World is Mine"におけるロックンロールの魔法であり、"HOW DO YOU FEEL"で聖女マリアの如く無防備に佇む〈Sister〉へのメッセージなのである。初期衝動という概念をそのまま血肉化したような、前半の畳み掛けるようなポップソングの連続射撃を通り過ぎると、やがて後半に進むにつれてダビーかつフォーキーな夜の帳が降りる。そして気付けば、あなたは都市のど真ん中で色とりどりの花びらが舞う、春の嵐を前に立ちすくんでいるだろう。それでも恐れることは何もない。そう、愛ある世界は美しいのだから。
bounce (C)小田部仁
タワーレコード(vol.403(2017年5月25日発行号)掲載)
「Ride on Wave」「Fantasic Show」と続き。
「SAYONARAMATA」で涙腺が緩んだ。