2016年夏に開催されたHOSTESS CLUB ALL-NIGHTERで4度目となる来日を果たし、HCANに出演したアーティストの中でもベスト・アクトと呼び名の高かったアイスランドが生んだ天才シンガー・ソングライター、アウスゲイル。10月には日本のファンのためだけに企画/制作された日本独自企画盤『ホエア・イズ・マイ・マインド?』をリリースし、ファンを喜ばせた。そして年末には突如ティーザーとみられる謎の映像を公開し、セカンド・アルバムのリリースを匂わせていた彼だが、ここへきてその待望の新作、その名も『アフターグロウ』が発売されることが決定した!若干23歳ながらデビュー・アルバム『イン・ザ・サイレンス』が、アイスランド史上最速で売れた国内アーティストによる作品に認定され、全人口の10人に1人が所有しているという人気を誇るアウスゲイル。ここ日本でも15年に実施したジャパン・ツアーが追加公演までもが即完売となるなど、新人とは思えぬほどの支持を得ている。そんな彼の新作は、込められた感情とサウンドという面で、前作とかけ離れた内容になっている。よりエレクトロ・サウンドに進化、さらにはR&Bやソウルの要素が取り入れられており、フォーキーなアコースティック・サウンドが印象的だった前作に比べると、メランコリックでメロディックなエレクトロニカに仕上がっている。変わらないのはソングライター陣であり、今回も詩人である父親、ミュージシャンの兄、そして親友のユリウスがコラボレーターとして名を連ねている。
発売・販売元 提供資料(2017/02/06)
アイスランドの吟遊詩人が逞しい髭とカリスマティックなオーラを纏ってカムバック。ニルヴァーナやピクシーズのカヴァーで覗かせたオルタナ魂がさらに炸裂しているかと思いきや、デビュー作以上にエレクトロニカ成分を強め、グリッチ・ビートと美しい歌声が融合したSFライクな音像をモノにしている。"Nothing"などのピアノ曲における表現力も凄まじく、もう〈ボン・イヴェールのフォロワー〉とは呼ばせません!
bounce (C)上野功平
タワーレコード(vol.402(2017年4月25日発行号)掲載)