ソウル・フィーリング満載のエレクトリック・ソフトロック・バンド、エレクトリック・ゲストが約5年の沈黙を破り、シーンの最前線に戻ってきた!80年代のシンセからiPhoneのドラム・マシーン、ラテンやカリブのパーカッションなどが混じり合った、どこかで聴いたことがあるような、 でも今まで聴いたことのないような、万華鏡のような不可思議な音世界の第2章が今幕を開ける!HAIM、JOANNA NEWSOM、THE VACCINESのJUSTIN YOUNGも参加したセカンド・アルバム『PLURAL』完成!!
発売・販売元 提供資料(2017/02/03)
デンジャー・マウスのプロデュースでも話題を呼んだデビュー盤から5年。本人たちいわく〈内省の期間〉を経て登場したこの2作目は、地元LAのハイムに加え、ジョアンナ・ニューサムやジャスティン・ヤング(ヴァクシーンズ)も駆け付けた、またしても要注目の一枚に。ノーザン・ソウル/ファンクをインディー・マナーで解釈したような前作のアプローチも残しつつ、ここで鍵を握るのはニューウェイヴィーな薫り漂うレゲエ曲"Oh Devil"や、どことなくアフリカ的なビートが心地良いアンビエント・ポップ"See The Light"など、トロピカルな味付けだ。もっとも、どんなにラガなフロウを試そうとも、ファルセットを交えた頼りなさげな歌声が南国モードと完全にフィットすることはなく、その虚無的な雰囲気がイマっぽい。また、今回は曲作りから録音までを自分たちだけで行ったようで、手作り感溢れるプロダクションもイイ湯加減。不完全だからこその魅力に心奪われる。
bounce (C)保坂隆純
タワーレコード(vol.401(2017年3月25日発行号)掲載)