メロウなディスコ&ファンク路線で新機軸を切り拓くフランスのトップ・エレクトロニック・プロデューサー、ユクセック、その待望のフル・アルバムがついに完成!ほのかなAORテイストを隠し味に現行インディともリンクしつつ、クラブ/アーバンとロックの垣根を越えた新時代のポップ・マスターピースを引っ提げ見事にカムバック!
昨夏のEP『Sweet Addiction』で驚きの大胆ファンク・モードを披露してファンを狂喜させた、ジャスティスやブレークボットと並ぶフレンチ・エレクトロ金看板ユクセック。2011年発売『Living on the Edge of Time』以来5年半ぶりとなる超待望のフル・アルバムが完成!
EPで見せたメロウなディスコ&ファンク路線をガッチリ維持しながら、ポップなM(2)「Sunrise」やM(3)「Break My Heart 」、AORなM(11)「I Don't Care」ほか、カラフルでカジュアルな展開でさらに振れ幅広く、アーバン/ダンス/インディのベスト・バランスを打ち立てることに成功!!
EPリード曲M(7)「Sweet Addiction」はiPhoneのCMでもナイスな歌を聞かせてくれたHERをゲストに起用、ロイ・エアーズばりのクールなヴィブラフォンが揺らぐ抑制のきいたキラー・サウンドでエール・フランスの機内BGMほかクロスオーバーなサポートを獲得、息の長いロング・ヒットに。M(10)「Live Alone」ではヘムロック発ファットキャット経由という異色の出自で注目を集めたUKロック・バンド<ブレトン>のボーカリスト、ロマン・ラパックとコラボ、高揚感を煽るアップリフティングなダンス・トラックでフロアをロック。
半数以上の楽曲がゲスト・ボーカルとのデュエットというのも新機軸!キャリア史上最高傑作と断言できる渾身のサード・アルバムは、昨年はジャン・トニックの発掘でも話題となった自身の主宰するレーベル「Partyfine」からのリリース。
発売・販売元 提供資料(2017/02/15)
ダフト・パンク、ジャスティスに続くフレンチ・プロデューサー、ユクセックが帰ってきました。ここ数年はブレイクボットの台頭で影が薄くなりかけていましたが、主宰するパーティーファインの好調もあって、2016年のEPの流れを受けたこのサード・アルバムで完全に復活した感アリ。ユーロ・ポップなノリのデケデケ・ベースでジンギスカンあたりを思い起こさせる"Sunrise"、至極の刹那系ポップ・チューン"Break My Heart"、セクシーでグルーヴィンな"Make It Easy"、彼流のソウルが貫かれたリード曲"Sweet Addiction"など、ヴォーカルをガッツリ入れて従来のリスナー以外にも間口を広げています。持ち前のドリーミーなサウンドにファンクやAORの要素を採り入れ、全体的に大人な雰囲気を漂わせた内容はイマっぽい。そしてヨーロッパ的なナヨッとした感じがまた良し。ストレートでレトロな表題を冠された各曲の完成度は高く、涼しい顔をしながら気合いが入っているのも窺えます。
bounce (C)池田謙司
タワーレコード(vol.401(2017年3月25日発行号)掲載)