DJとして数々のフロアを揺るがせていたジャスティンによるデビュー作「The Leaves Fall」は、パーティー / レーベル運営の傍ら5年の歳月をかけて制作された。アマチュア・ミュージシャンであった父親の手ほどきでギターとソング・ライティングを学んだという彼の待望のファースト・アルバムとなる本作は、ヴォーカルを中心にギターやヴィブラフォン、オルガンといった生楽器とモダンなプロダクションが一体となった独特のグルーヴに貫かれた仕上がり! 同<Mister Saturday Night>からのリリースでも知られるテクノ・ジャズ・バンド、アーチー・ペラーゴのグレッグ・ヘッフェマンのチェロと味わい深いジャスティンのヴォーカルとのコンビネーションは、アーサー・ラッセルからのインスピレーションを受けた語る先行シングル"Know It All"、プログラマーとして同じくニューヨークを代表するロウハウスの牙城<L.I.E.S>と<ザ・トリロジー・テープス>のプロデューサーであるマルコス・キャブラル、さらにデヴィット・ボウイの遺作となった「Blackstar」にも参加していたピアニスト、ジェイソン・リンドナーらもフィーチャーされた超豪華内容。そして、ミックスはカマシ・ワシントン「The Epic」でも辣腕を振るっていたベンジャミン・ティアニーが担当した超・絶・注・目・盤!
発売・販売元 提供資料(2017/01/19)
コアなファンを抱えるNYのミスター・サタデー・ナイトから、その主宰者であるジャスティン・カーターの初ソロ作が登場。しかしてこれがハウスでもテクノでもなく、意外にもフォーク調のシンガー・ソングライター作品。ダブやエレクトロニックな意匠も非常に効果的で深く染み入ります。ロウハウスの旗手的なレーベルの親玉がこのような作品を出すことは何を示すのか。それにしてもラストの感動的な気持ち良さときたら……。
bounce (C)池田謙司
タワーレコード(vol.401(2017年3月25日発行号)掲載)