2012年のサイトウ・キネン・フェスティバル松本で、オーケストラ・コンサートの指揮を任されたダニエル・ハーディング。タングルウッド音楽祭では小澤征爾から教えを受け、新日本フィルハーモニー交響楽団のMusic Partner of NJPを務めるなど、日本とのかかわりも深いものとなっている。このライヴ録音では、初共演とは思えないオーケストラとの良好な関係から生み出された、密度の濃い演奏を聴くことができる。 (C)RS
JMD(2017/01/11)
遠くの山や風景ではなく、今、自分が踏みしめている地面を見ているかのよう。こんなに見通しの良い『アルプス』は初めて。バボラクやタルコヴィらによる超強力な助っ人陣だけではなく、全奏者が一丸となってこの難解な曲に挑んでいるこの演奏は、至極爽快。細微にわたる描写が光る。SACDはさらに一皮剥けた見通しの良い音場空間が拡がる。この『アルプス』は、日本でのオケ演奏のひとつの極地となったのでは。
intoxicate (C)北村晋
タワーレコード(vol.105(2013年8月20日発行号)掲載)