2007年にレコーディングされた楽曲「KelmtiHorra (My Word Is Free)」が、アラブ世界において大規模反政府デモ・騒乱が活発な"アラブの春"の時期に、各地でアンセムとして歌われ注目を集めたチュニジアの気鋭女性SSW、エメル。2012年には、政治的でメッセージ性の強いデビュー・アルバム『ケルムティ・オッラ』をリリースし、2015年にはノーベル平和賞のセレモニーでパフォーマンスを披露した。今回、4年ぶりにニュー・アルバムとなる『人間(インサン)』を完成させた。
セカンド・アルバムとなる本作では、エメルはアコースティックとエレクトロニックを融合させたサウンドを彼女らしいユニークなスタイルに落とし込んでいる。影響を受けたアーティストには、ジェイムス・ブレイクを筆頭にエレクトロ・ノイズの鬼才、ベン・フロストやアイスランドの3人組、サマリスをあげている。レコーディングは7カ国で行われ、複数のプロデューサーが参加。メインのコラボレーターとしてフランス/チュニジアのプロデューサー、Amine Metani、その他にシガー・ロスのヴァルゲイル・シグルズソンなどがプロデューサーとして参加している。アコースティック、ピアノ、北アフリカのドラムサウンドと独特のエレクトロ・ビートが融合したエキゾチックなアルバムが完成!
発売・販売元 提供資料(2016/12/02)
Paste (magazine) - "Most strikingly, Mathlouthi's vocal control throughout ENSEN is masterful. She skips octaves with ease on songs like 'Ensen Dhaif'..."
Rovi
〈アラブの春〉の最中に楽曲がアンセム化し、2015年にはノーベル平和賞のセレモニーでも歌声を披露したチュニジアの女性シンガー・ソングライターによる5年ぶりの新作。アラビックな歌メロはそのままに、ヴァルゲイル・シグルズソンらをプロデューサーに迎えてエレクトロニカへ急接近している。ジェイムズ・ブレイクやベン・フロストを影響源に挙げており、静謐で凛とした音世界に圧倒されっぱなしだ。
bounce (C)人與拓馬
タワーレコード(vol.400(2017年2月25日発行号)掲載)