| フォーマット | CDアルバム |
| 発売日 | 2017年01月25日 |
| 国内/輸入 | 国内 |
| レーベル | Warner Classics |
| 構成数 | 2 |
| パッケージ仕様 | - |
| 規格品番 | WPCS-13579 |
| SKU | 4943674252619 |
構成数 : 2枚
合計収録時間 : 02:17:12
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組曲第1番のプレリュードの冒頭で'“ぶお〜ん”と変にアクセントを付けて弾く演奏家が多い中で、テンポでさり気なく弾く演奏に好感をおぼえます。この時点で変にアクセントを付けられると後の演奏を聴きたくなくなります。テンポは、早くもなく遅くもなく丁度いいものです。組曲第2番の4曲目のサラバンドは、テンポを若干落として朗々と深々と響かせます。組曲第3番の1曲目のプレリュードの重音の大きさに圧倒されます。音の洪水が怒涛のように押し寄せて来ます。3曲目のクーラントはテンポを若干早くとり、バリバリ弾いて来ます。一転、4曲目のサラバンドではテンポを若干落として低音豊かに朗々と弾いています。重厚さだけではなく、組曲第4番の5曲目のブーレでは軽やかに、さらに6曲目のジーグではさらにテンポを加速して楽しそうにいっきに弾いていきます。彼女のテクニックの素晴らしさを感じます。しかも、そのテクニックを感じさせないほど楽々と弾いていきます!同じことが組曲第5番の第4曲目のガヴォット、大5曲目のジーグにも言えます。組曲第6番の第2曲目アルマンドでは陰と陽をバランスよく弾き分けています。第3曲目のクーラントとは組曲第4番の5曲目のブーレと同じことが言えます。軽快な第6曲目のジーグで演奏は終わります。全体に曲によって重厚さと軽快さ、陰と陽を明快に弾き分ける、素晴らしい演奏です。サラ・サンタンブロジオの温かみのある演奏と双璧をなす演奏です。
モダンチェロで弾く「無伴奏チェロ組曲」の可能性を最大限に引き出した、いや、可能性はまだあるんだぞ、と教えてくれた演奏として絶賛したいです!