モロッコ、セネガルをルーツにもつ、ドラマー&パーカッショニスト、Mokhtar Samba とWDRビッグ・バンドの共演作。
ユッスー・ンドゥールとも共演歴をもちその音楽にインスパイアされ続けていると同時に、パティ・スミスや、マライア・キャリーといった超ビッグ・シンガーのバックもつとめるということがミュージシャンとしてのポテンシャルの高さを物語って余りあります。またジャコ・パストリアスとも共演歴があり、ザヴィヌル・シンジケートのメンバーとしても活動。リチャード・ボナらを擁した90年代半ばの一角を担っていたことも実力の証を感じます。
本作は、そんなMokhtar が自らリーダーに立って、ジョー・ザヴィヌルの遺志を継いだような一演奏。思い返せば、ジョー・ザヴィヌルは生前最後にアブソリュート・アンサンブルとの共演により、クラシックのアンサンブルとザヴィヌルが切り拓いてきたワールド・クロスオーバー・アンサンブルの融合を目指してきましたが、WDRビッグ・バンドとの共演によって、本作は、Mokhtarの考える、その延長線の演奏とも見えます。その名もSuite for Africa~アフリカ組曲~と題されたナンバーをはじめ、アフリカの鼓動を感じさせるヴォイスもフィーチャーし、グルーヴ感も満載に、クロス・オーバーな演奏をみせてくれる一作です。
発売・販売元 提供資料(2018/01/17)