フォーマット |
CD |
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構成数 |
1 |
国内/輸入 |
国内 |
パッケージ仕様 |
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発売日 |
2016年11月23日 |
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規格品番 |
BRC-530 |
レーベル |
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SKU |
4523132113302 |
構成数 | 1枚
合計収録時間 | 00:40:36
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昨年BandcampにてEPを、今年(2016年)は7インチとタワレコ限定のCDシングルをリリースと、メディアの異なる3作品でじわじわとその奇妙な名を浸透させてきたyahyelが、初のフル・アルバムを完成させた。彼らは池貝峻、篠田ミル、杉本亘の3人で結成され、現在はVJとドラムスを迎えた5人編成。鋭角なエレクトロニック・ビートとアトモスフェリックな音像のなかを官能的なヴォーカルが泳ぐそのサウンドは、ジェイムズ・ブレイクやウィークエンド、インク・ノー・ワールドなどのオルタナティヴなR&Bや、同時代のフューチャーなビート・ミュージックと自然に響き合うセンスを備えていて、それらと比肩し得る風格すら感じさせる。"The Flare"のようなアップリフティングな曲もあれど、アルバムを通してダウナーかつディストピア的な世界が描かれているのだが、その荒涼とした光景からスウィートなメロディーが浮かび上がる"Alone"がとりわけ美しい。そして何より、繊細でいてパワフルな歌が、本作に普遍的な魅力を与えている。
bounce (C)澤田大輔タワーレコード (vol.397(2016年11月25日発行号)掲載)
