2003年に前身であるGOING STEADYが突如として解散、その後、銀杏BOYZ結成。その狂気的で破天荒なライブ・パフォーマンスと、クオリティ高き楽曲の溶け合いが最大の魅力の銀杏BOYZ。もはや"ロックバンド"というよりも"エンターティンメイント集団"と形容しても過言ではない唯一無二の集団。とんでもなく強烈な殺傷と多幸が同居する類を見ない彼らの楽曲を改めて料理するのは、オーバーグラウンドからアンダーグラウンド、様々なジャンル、シーンで活動する精鋭アーティストたち。これはそれぞれの銀杏BOYZの解釈が刻まれた、夢の円盤の制作を旗揚げした!トリビュートCDのタイトルは"リリー・フランキーと峯田和伸"が考案。 (C)RS
JMD(2016/11/08)
銀杏BOYZ、まさかのトリビュート盤が登場。YUKIは"漂流教室"をエレクトロニックなダンス・ロックで披露し、クボタタケシは"ぽあだむ"をオーケストラル・ポップ(というか大滝詠一風)にリミックス。清潔感ある声が耳を惹く麻生久美子の"夢で逢えたら"も、ウォール・オブ・サウンド~ビーチ・ボーイズな意匠で楽しませてくれる。鍵盤ハーモニカがリードするロックステディの"あいどんわなだい"はYOUR SONG IS GOODならではのインスト・チューンだし、割合は少なめとなったロック・バンド勢も、クリープハイプは"援助交際"という納得の(?)選曲で苛立ちをぶつけ、ミツメは"駆け抜けて性春"をモッタリしたリズム&スカスカのサウンドで奏で、原曲が秘めていた美しさを引き出してみせる。かようにオリジナルから大きく離れたアレンジが多いものの、歌詞やメロディーそのものから立ち上がるエモーショナルな訴求力は極めて強く、そこから銀杏BOYZらしい匂いやクセを存分に嗅ぎ取ることができるはずだ。
bounce (C)鬼頭隆生
タワーレコード(vol.398(2016年12月25日発行号)掲載)
YUKIちゃんの 「漂流教室」から始まって、
YO-KINGの「東京」で終わる13曲。
もう、何と言っていいのか。。。
最高としか、言いようのない大名盤トリビュート!